アニメと音楽のメモ帳

アニメと音楽についてまとまりない文章を。

Free! 12話

「Free!」の第12話から。

最終回。

粗筋

大会が始まった。しかし、凛は個人種目で最下位、という調子の悪さ。これはおかしい、と遥たちは様子を見に行く。すると、成績の悪さに絶望した凛が水泳をやめると言っているところに出くわす。これを聞いた遥は、かつて凛に同じように言われたときのことを思い出し落ち込んでしまう。見かねた怜は遥たちに提案をする。

招集時刻が迫る中、凛を探す遥たち。凛を見つけた遥は凛ともみ合いになる。その最中、凛は遥の書いた「For The Team」の落書きに目を奪われ、幼い頃を思い出し、遥たちと泳ぎたいという胸中を吐露する。

試合時間ぎりぎりで遥たちはプールサイドへ。真琴、渚、と続き怜の番。そのはずがそこにいたのは凛。怜が提案したのは、怜の代わりに凛がリレーに出場することだった。凛は光を見出しながら遥へつなぐ。そして、遥がゴールしたときに電光掲示板に表示された着順は「1」だった。喜びに抱き合う4人。

当然、岩鳶高校は失格となったものの、晴れ晴れとした表情の遥たち。そして凛も退部を免れた。

後日、岩鳶高校には合同練習をする遥たち岩鳶の面々と、鮫柄の面々の姿があった。

所感

リレーのときに、最初水中が黒く描かれているのが印象的。全員、そこから泳ぐ先に光が見え、そこに向かって泳いでゆく。導かれている感じが伝わってくる。また、このシーンは泳ぎの所作の描かれ方が、筋肉の動きまで実に丁寧であった。江でなくとも感動しそうなほどだ。

怜が遥と凛のために潔く身を引いたところが格好良かった。そうは言っても4人を見る目には淋しさがちらと見えるのが、人情味あふれていて良い。

結果は失格ながら実に「Free」な出場方法で最後を決めてくれたキャラクタたちに拍手を送りたい。

総感

水泳に情熱を燃やす高校生たちの物語。扱っているものこそスポーツだが、内容としてはキャラクタの心情を扱った部分が多い。水泳に関しても、技巧的な場面は少なく、所謂「スポ根もの」ではないだろう。しかし、筋肉の躍動感が伝わってくるような作画、動画が良い。キャラクタもそれぞれ個性豊か。人間ドラマ中心のスポーツものが見たい人におすすめだ。