アニメと音楽のメモ帳

アニメと音楽についてまとまりない文章を。

帰宅部活動記録 12話

「帰宅部活動記録」の第12話から。

最終回(真)。

粗筋

小ネタを21使って何とか乗り切ったものの、オチなかった。

所感

場所も話題も飛ばしまくって全21記録+ちび劇場。最短記録は記録の五十三「絵描き歌」。その長さ、何と約10秒。最長でも記録の三十八「爆散ってなに?」と記録の四十二「登場!!あいかりん」が約122秒。長くても2分強というコンパクト設計だ。

それにしても今回で最終回だというのに古橋さんの良くないテンションが発揮されてしまった。あいかりんを結成するもネタの方向が定まらないばかりか、変顔、妙なテンション、と第1話以来鳴りを潜めてきたのにここに来て素性が露見。お笑いを目指す彼女にとってはその方がオイシイのかも知れないが、最後の最後に所属する部活の話題で尺を使い果たし、オチもかっさらっていった。恐ろしい少女である。

今回は黒クレアも散見された。特に生徒会副会長飯塚の給食を平等に分配する能力「絶対平等(パーフェクト・イコール)」に対しての

つまりゴミクズ同然の能力ということね。

というセリフはいつもにもまして切れ味鋭かった。

なお、今回は今までのネタにも度々触れていた。初っ端の夏希のツッコミ

早いよ! エンディング!

は初回、太宰治の「トカトントン」は第5話に収録されている記録の十六「文学のすゝめ」、唐突な生物紹介は初回冒頭から続くこの作品の常套、バクさんの爆散は第5話に収録されている記録の十五「魔王の品格」、アイスの蓋は第1話に収録されている記録の四「浪費した青春:プライスレス」、牡丹と熊の話題は初回から引っ張っている。女子力とモルダウは第2話に収録されている記録の七「合コン訓練」、クレアが花梨を甘やかすのは(いつも通りのことではあるが)第3話に収録されている記録の十「可愛い子には飴をあげよ」などとなっている。また「爆散ってなに?」の副題画面の構成は第5話収録の記録の十五「魔王の品格」に出てくる「魔王」のものに似せてあるようだ。そして、ED で「ワクワクDAYS☆」を背景に表示されるキャストのサイン。第1話から第3話まで使われていた ED がキャストの「名前」だったことに対応している。最後まで遊び心のある作品だ。

今回の夏希

32ツッコミ。

総感

「帰宅部」に入部してしまった主人公安藤夏希と帰宅部の面々による日常もの。一話は大抵数エピソードで構成されている。主人公の夏希のツッコミが見ものの作品だ。また、メタネタも豊富に入れてあり、その手の話が好きな人なら笑って見られるだろう。また本作の特徴の一つがキャスト。多くの作品においては、若手・中堅・ベテランを適切にミックスしたキャスティングとなる。しかし、この作品については殆どが帰宅部の5人(+1匹)のセリフで、全員若手(もしくは新人)。加えて、その他のキャラクタも若手のみだ。苦手な人には駄目だろうが、全体のノリ重視ならばそれも味として見られることだろう。今年の夏アニメの中で最も気楽に笑って鑑賞できる作品であった。