凪のあすから 4話
「凪のあすから」の第4話から。
守って守られての回。
粗筋
美海の父である至とあかりを別れさせる話を光は断る。その翌日、ささいなことからクラスメートといさかいを起こしてしまう光。そしてその直後、おじょしさまが無残な状態になっているのが発見され、光は先の一件からそのクラスメートが犯人だと思い込み暴行を働いてしまう。行為をとがめられた光は学校を出てゆき、まなかもそれを追う。帰宅途中で海に沈んでくる至を発見。介抱する。そして、至の家で、至が妻に先立たれていたことを知る光たち。帰り際、美海から、おじょしさまの件の犯人は自分だ、と告げられた光は、まなかにクラスメートに謝ることを促され、翌日、謝罪。クラスメートも許すと言ってくれ、事態は収拾。一方、おじょしさまの真犯人はさゆ。そのことを知っていた要に説得され、さゆは光に謝罪。光も気にすることなくこちらも大事には至らなかった。
所感
今回は、誰かが誰かを守る、ということに焦点が当てられた。まずは光とまなか。一緒に怒られてくれる、というまなかの話を聞いての光のセリフ
俺がまなかを守るはずだったのに、反対にエナみたいなまなかに守られて……。
からは、守るべき相手が対等の状態になったことへのさみしさが取れる。その直後のシーンで、まなかが紡と泳ぐシーンを光がイメージをしているところからもこのことがうかがえる。次に美海とさゆ。さゆは美海を大切に思い、また美海もさゆが犯した罪を自分がかぶろうとして光たちに嘘の証言をした。幼いと馬鹿にはできない友愛である。
その中にあって、ちさきの反応が危険を感じさせる。さゆが真犯人だと知ったときに光をこれ以上傷つけまいと真実を隠そうとしたり、そのことがうまくいかず残念そうな表情を浮かべたり、想い余って暴走気味だ。重大なことにならければ良いのだが。
なお、劇中でまなかがたこに対して「ちーっちっちっち」とやっていたところから、たこが地上で言うところの猫のような扱いであることが分かる。所変われば。