アニメと音楽のメモ帳

アニメと音楽についてまとまりない文章を。

ガリレイドンナ 6話

ガリレイドンナ」の第6話から。

奪うロベルト、守るシシーニョの回。

粗筋

体調が思わしくない葉月のための薬を調達しに寒冷地の病院に降り立った星月、神月、アンナは、ブラックガニメデ団がそこを占拠している現場に遭遇する。そこに現れたのはロベルトとシシーニョ。2人は病院の物資をかけて争い始め、ロベルトが降参する。その間に星月と神月は薬を発見。戻ろうとすると病院が停電し、医師たちのところには寒さを訴える人が集まり、停電中でも容体の悪い患者向けに電気が使われていることに文句を言い始める。そこにブラックガニメデ団の団員を人質にしたロベルトが戻り、彼らを打ち殺し出す。曰く、他者の尊厳を冒すものは自分が手を下さなくてはいけない、と。そんなロベルトに我慢できなくなった星月が体当たりを食らわせる。すると、星月のペンダントが光り出し、吹いていたブリザードがやんだ。星月たちはその隙にガリレオ号に戻り、空へと飛び立って行った。

所感

ロベルトとブラックガニメデ団の過去が出てきた。ロベルトはノブレス・オブリージュのもと、施しを行っていた父親が浮浪者に見殺しにされたことを憎んでいるようだ。恐らく、これがアドニムーンカンパニーのインフラ整備の規範となっている。そしてガニメデ団はシシーニョが、親に暴行を受けている子どもたちを助けているうちに彼のもとにその子供たちが集まってできた団。人間の母数に対して世界の物資数が足りていないことは両者に共通して関係しているものの、片や、持てる者が持ち、持たざる者は持つべきではない、と考える者。片や、持たざる者でも持つ権利があると主張し、行動する集団。簡単には溝は埋まりそうにない。埋まるかどうかも分からない。そして、それが良くないことだと言う星月たちは第三の存在である。まだロベルトもシシーニョも敵、という塩梅だが、どう関係に変化が起きるか。根本的なところを注視したい。

そう言えば、劇中でアンナがロベルトを見て顔色を変え、また「ロベルト」と呼び捨てにしていたのは気になるところ。アンナは何者なのか。アドニムーンカンパニーの関係者だろうか。少なくともロベルトと遠からざる間柄ではありそうだ。