アニメと音楽のメモ帳

アニメと音楽についてまとまりない文章を。

ハマトラ 1話

「ハマトラ」の第1話から。

資産家のご子息の様子が気になる回。

粗筋

カフェ・ノーウェアに事務所を構える「ハマのトラブルシューター」ことハマトラ探偵事務所のナイスとムラサキは、依頼仲介屋のコネコから2つの事件を紹介された。1つは、最近女子大生ばかりを狙って起きている誘拐事件の犯人の検挙。もう1つは、豊崎という資産家の遺した開かずの金庫の護衛と、それを奪おうとしている犯人の確保。ナイスが前者、ムラサキが後者を担当することになり、捜査がスタート。ナイスは被害者の女性が連れ去られるときに犯人が「こいつこそ知ってんだろうな?」と言っていた、という情報をつかみ、別の案件で動いているバースデイとレシオに連絡を取る。彼らへの依頼はアズサという女子大生の警護。と、まさにそのとき、バースデイたちの車が持ち上げられ、アズサの住んでいるアパートに叩きつけられた。その犯人の大男は特殊な能力「ミニマム」の所持者「ミニマムホルダー」らしい。同じミニマムホルダーのバースデイがこれに対処し、アズサは無事だったものの、大男にアズサから何かを聞き出され、逃げられてしまった。ノーウェアに保護されたアズサから話を聞くハマトラの面々。アズサは、大男に伝えたのは何かの番号で、豊崎の寝言で聞いただけなのでそれが何なのかは分からない、と言う。豊崎と言えばムラサキが受け持った事件の金庫の持ち主。ナイスは全貌が分かった。豊崎は金庫の開錠番号を寝言で言っていた。同時に、何人かの女子大生と関係を持っており、彼女らはその番号を聞いていた。よって、金庫を狙う犯人によってアズサたちは狙われたのだった。豊崎家に赴いたナイスたちは豊崎家の人間たちに事の顛末を報告。すると、アズサを襲った大男がまたも襲撃。ミニマムホルダーのハマトラ探偵事務所のメンバーによって、今度こそ大男は取り押さえられ、一件落着となった。

所感

能力者による探偵ものの初回。展開は論理的に組まれており、構成がしっかりしているという印象を受けた。アバンのシーンでナイスが銀行強盗の事件を解決するくだりが出てくるが、このとき銀行の窓口にいたのがアズサで、ナイスの口座の残高「430」をメモしている。劇中でキーとなった「数字を聞くとメモしてしまう」という癖がすでに出ていたのだ。これにはうならされた。

絵に関してはビビッドな色使いを用いているのが面白い。警視ののネクタイとネクタイの影や、ミニマム発動時の画面効果がその例だ。ともすればくどくなりそうなものだが、使用箇所を選んでいるためか、かえってその特徴的な色合いが雰囲気の演出に一役買っている。