「中二病でも恋がしたい! 戀」の第9話から。
七宮に恋情が蘇る回。
粗筋
くみんの叔母が経営する海の家の手伝いに来た勇太たち。一通りの仕事を終えた晩、七宮は皆が眠っている中で六花の布団だけが空になっていることに気付く。六花は海の側にいた。七宮は六花を見つけ、声をかける。そして、中二病と恋心のどちらを選ぶべきかで六花が迷っていることを七宮は知る。翌日、六花と七宮は中二病世界でバトルを繰り広げる。その中で六花は中二病と恋心の両立を目指すことを語る。七宮もこの決意に納得し、バトルの幕を閉じる。
海からの帰り道、七宮はかつて抱いていた、勇太への恋心が蘇っていることに気付くのだった。
所感
六花は中二病と恋とを両立させることを決意した。自己完結が基本の中二病と、他人の存在が前提の恋。取り合わせは難しいが、だからこそ六花がたくましく、頼もしくなっているように感じた。
一方、七宮はかつて六花と同様の選択肢に悩んだことに思いを馳せ、もしも「恋」の方を選んでいたらどうなっていたか、と夢想する。そして、そんな自分に赤面する。その様子が、自分の感情に翻弄され、更にそのことに戸惑っているところが何ともいじらしい。
