アニメと音楽のメモ帳

アニメと音楽についてまとまりない文章を。

夜ノヤッターマン 1話

「夜ノヤッターマン」の第1話から。

初回。

粗筋

レパードは、母のドロシー、家に仕えるボルトカッツェ、エレパントゥスと共に貧しくも幸せに暮らす少女。貧しいのは過去にあった戦争の際、ドロシーたちの先祖にあたる「悪人ドロンジョ」たちが辺境の地であるここに追放され、今もその隔離が続いているためである。

そんなある日、ドロシーが病の床に臥せてしまう。回復のために必要な薬を求めてレパードはボルトカッツェ、エレパントゥスと共にヤッターキングダムへボートを出す。ヤッターキングダムは世界を救ったヒーロー、ヤッターマンが作った「夢の国」。もう少しでヤッターキングダム、というところで突然壁が現れ、レパードたちの行く手を阻む。更に謎の人物が現れ、許可なき者は退去せよ、との発言と共にレパードたちに発砲を始める。それがボートに当たり大破。薬は手に入らず、ドロシーは息を引き取る。ドロシーを弔った後、レパードはある考えに至る。困っている自分たちを見捨てたヤッターマンは正義の味方ではない、悪人なのはヤッターマンの方でドロンジョたちはヤッターマンを倒そうとしていたのだ、と。そして決意する。ヤッターマンに「おしおき」をしてやる、と。こうして、レパード改めドロンジョ、ボルトカッツェ改めボヤッキー、エレパントゥス改めトンズラーの3人による「ドロンボー」が結成されたのだった。

所感

懐かしの名作アニメ「ヤッターマン」の後の世界を描いた作品の初回。そもそも世界が異なっているのだが、ドロンボー側が主人公サイドである点、ドロンジョが少女になっている点が大きな相違点。虐げられてきたドロンボー一味の子孫がどのような活躍を見せるか楽しみにしたい。

その中でも気になるのは冒頭のシーンだ。地球に多数の隕石が落下し、人間が逃げ惑う姿が描かれている。これと本筋の関係やいかに。

今回は絶対的な存在であるヤッターマンにレパードが疑念を持ち、奮起するところが描かれた。ドロシーからは「正義」として教えられたヤッターマンが、母親を助けてくれないばかりか自分や大切な友人たちに理由なく刃を向ける存在になり、それが敵意の対象となるまでの描写が丁寧だった。

メインキャラクタ名は動物に由来しているようだ。レパードは英語で豹(leopard)、ボルトカッツェはドイツ語で船乗り猫(Bord Katze)、エレパントゥスはラテン語で象(elephantus)。レパードは元々のドロンジョのような女豹となるのだろうか。