アニメと音楽のメモ帳

アニメと音楽についてまとまりない文章を。

SHIROBAKO 18話

「SHIROBAKO」の第18話から。

万策尽きないかも知れない回。

粗筋

「第三飛行少女隊」は第1回アフレコを終える。その一方で制作デスクのあおいは、大倉工房の大倉に廃墟のシーンを依頼する。その最中、制作協力のタイタニックからできてきた原画にミスが散見され、リテイクを出したところ、演出が該当の回を降りると言い始める。代わりの演出を探してあおいが泡を食っていると、矢野が戻ってくるのだった。

所感

トラブルが頻発し、それでも着々とこなしてゆくあおいの姿が格好良い。更に演出を探すあおいの元に、ここ数話鳴りを潜めていた矢野が帰還。何とかなるかも知れない、と、すごく期待させられた。

そこに来て行方をくらませていた大倉がどこかの田舎で絵を描くシーンで回が幕を閉じる。大倉は職人気質、悪く言えば頑固そうなキャラクタだが、それだけにいざやるとなったらしっかりとやってくれそうな雰囲気がある。早くあおいを安心させてほしい。そんな大倉を、差し入れと「宜しく」の伝言だけで何とかしてしまう丸川社長も只者ではない。

個々のエピソードで面白かったのは、絵麻と久乃木のシーンだ。久乃木は全ての事柄を最初の2文字しか口にしないキャラクタ。「弟」なら「おと」、「コンテ」なら「こん」などと表現する。この段階で中々食わせ物のキャラクタだが、それを絵麻が解釈するのがすごい。多少考える様子はあるものの、会話として成立させているのだ。更に言えば、絵麻の背後のパーテーションに隠れている久乃木を絵麻が発見するのは、もはや絵麻に久乃木センサーでもついているのではないか、と思わせるほどだ。一方では久乃木が絵麻以外の人と話せているかどうかが不安なところ、久乃木の入社面接はどんな光景だったのか。ちょっと気になる。