アニメと音楽のメモ帳

アニメと音楽についてまとまりない文章を。

艦隊これくしょん -艦これ- 12話

艦隊これくしょん -艦これ-」の第12話から。

最終回。

粗筋

赤城に迫る敵機を吹雪が撃破する。大和たちが合流したのだ。更に、他の艦も加勢に入り、敵の中枢を狙う。順調に攻撃は進み、大和の斉射が敵の中枢に命中。撃破した、かと思いきや、間もなく復活してしまう。今までの攻撃は無意味であった、と打ちひしがれる艦娘たちのところに、他海域へ行ったはずの艦を引き連れて長門が到着。実は全て提督が敵を欺くために指令書に残していた内容なのだという。長門の元、全艦で攻撃を開始。中枢の狙撃にも成功するが、攻撃した傍から再生してゆく様子に今度こそ諦めそうになる艦娘たち。そこに、空母大鳳が加勢し、続いて入電した大淀の話に場は感動に包まれる。なんと行方不明になっていた提督が戻ってきたというのだ。三たび、全艦での攻撃を仕掛けると、今度は中枢にもダメージが。そのままの調子で攻撃を続け、何とか敵を殲滅することに成功した艦娘たちは鎮守府に帰投し、笑顔を見せるのだった。

所感

何度も諦めかけながら最後には轟沈する艦もなく戦闘を終えられ、祝いの言葉を述べたくなった。そして笑顔が尊いことに気付かされる、そんな最終回だった。

そう言えば一つ気になったことがある。全ての戦闘が終わり、帰投する直前、会場に髪飾りが浮かんでくるのだが、それが第3話で轟沈した如月のものなのだ。そして今回の戦闘で沈んでいったのは敵艦隊のみ。となると、如月は敵艦になっていた、という意味だろうか。続編が決定しているようなので、それを含めて続きを楽しみにしたい。

なお、緊迫した戦闘シーンにありながら、北上のピンチにまさかの飛び蹴りで登場した大井には拍手を送りたい。あれ、実際の艦だとどうなってるんだろ。考えたら負けな気もするが予想しない演出に笑いがこみ上げた。

総感

同名の人気ソーシャルゲームのアニメ化作品。バラエティ豊かな艦娘(かんむす)たちの日常が、戦闘を交えながら展開される。戦いが関係しているだけに物悲しいシーンがある一方、笑えるシーンあり、感動的なシーンあり、と物語の表情が豊かなのが特徴。更に主人公の駆逐艦吹雪の成長まで見られ、全体を通して見ると見応えがある。見所の一つ、戦闘シーンは 3DCG と作画を使い分け、迫力と心情描写の両方が楽しめる。そこにブラスの厚い劇伴が加われば、盛り上がること必至。可愛いキャラクタと戦闘ものの良いところ取りの面白い作品だ。良作。