アニメと音楽のメモ帳

アニメと音楽についてまとまりない文章を。

響け! ユーフォニアム 8話

「響け! ユーフォニアム」の第8話から。

夏祭りと登山の回。

粗筋

葉月は秀一に恋心を抱いている様子。一方、久美子は秀一から祭りに誘われ、三角関係ができてしまったことに頭を抱える。

そんなある日、祭りに行こうと秀一から再び誘いを受けた久美子は突発的にその場にいた麗奈と祭りに行くことに。祭り当日、麗奈からの要請でユーフォニアムを持参し、何故か祭り会場ではなく山に登る。そして、登り始めてしばらくすると街や祭りの明かりが一望できる場所に行き着く。そこで久美子は、麗奈が特別な存在になりたいからトランペットを吹いている、という思いを聞き、そして麗奈と2人で中学時代に演奏した曲を合奏するのだった。

所感

麗奈の特別への思いが吐露された。

私、興味ない人とは、無理に仲良くなろうと思わない。誰かと同じで安心するなんて、馬鹿げてる。当たり前に出来上がってる人の流れに、抵抗したいの。全部は難しいけど、でも、分かるでしょう? そういう、意味不明な気持ち。

私、特別になりたいの。他の奴らと、同じになりたくない。だから私は、トランペットをやってる。特別になるために。

人間が、程度の差こそあれど誰しも持っている特別な存在への憧れ。それを包み隠さず久美子に告げたのは久美子に他とは違う様子を感じたからだと麗奈は語っていた。そんな「告白」を受けた久美子も麗奈に魅了され、またその思いに同意するという動きを見せている。ある表現をすれば青臭い、また違う表現をすれば人間らしすぎる麗奈の一面にドキリとさせられた回だった。

一方、恋に破れた葉月の様子も今回の見所。緑輝の応援を受け、告白するも玉砕。緑輝に慰められたらしいラストシーンでは声なく泣いていた。これもまた青春らしい場面であり、そして葉月の気丈さがうかがえて何だかホロリとしてしまった。

なお、緑輝の妹、琥珀が初登場したが、その姿は、背格好こそ小さいものの、見た目は緑輝の生き写し。その見事な瓜二つ具合に思わず笑ってしまった。