アニメと音楽のメモ帳

アニメと音楽についてまとまりない文章を。

がっこうぐらし! 13話

「がっこうぐらし!」の第13話から。

最終回。

粗筋

由紀はゾンビの中を何とか潜り抜け放送室へ辿り着き、下校の放送を始める。するとゾンビたちはそれに呼応するように校内から姿を消す。美紀の持ち帰ったワクチンで胡桃は回復し、再び無事に4人で集まれたことの感慨に浸る。一方、途中で由紀を助けた太郎丸はゾンビの状態から抜け出したものの、衰弱が激しかったためか力尽き、息を引き取り、4人は涙を流す。太郎丸の埋葬を終えた4人は電気や水道が長くは使えなくなった状況を鑑み、学校を離れることを決断。由紀の発案で最後に「卒業式」を執り行い、4人はまだ見ぬ新天地へ歩を進めるのだった。

所感

元の平穏が戻った訳ではない、寧ろ環境が悪化したことで比較的安全な場所から離れなければならなくなった、という状況の4人。しかし、ラストシーンから悲壮さは感じない。それどころか、何故か安心感すら感じられる。それは、太郎丸から教わった勇敢さや、由紀の明るさ、4人の団結といった要素がそうさせているのだろう。まだまだ前途多難ではあろうが、この4人ならばまた奇跡を起こしてくれるかも知れない、と思わされた。4人の進路の幸を願う。

一方、最後に初登場の人物が由紀たちの手紙を拾うシーンが出てくる。続きがあるのだろうか。CM でも「次は大学だな」というセリフが出ており、ストーリー上もこれからが見たいところ。首を長くして待ちたい。

総感

ゾンビたちに囲まれた女子高生たちが学校に住みながら毎日を過ごすサスペンスもの。サスペンスではあるものの、話の多くが所謂「日常系」になっているのが特徴的で、日常の要素があるが故にキャラクタたちが危機に瀕したときの危うさが引き立ち、そしてまた日常的になった際の感慨を深くさせる。少々エグいシーンも多いので人を選びそうだが、絵は安定しているし演出も面白いのでハマれば楽しく観られる。良作。