アニメと音楽のメモ帳

アニメと音楽についてまとまりない文章を。

探偵チームKZ事件ノート 3話

「探偵チームKZ事件ノート」の第3話から。

犯人に近づく回。

粗筋

帰宅した彩に電話が鳴る。電話の相手は和臣。自転車泥棒が強盗であり、馬鹿力でチェーンを引きちぎったのだと言う。翌日、彩は貴和に呼び出され、指定された場所に赴く。そこには和臣の自転車が変わり果てた姿で転がっており、そこから見つかった車の塗料から犯人の住宅の所在範囲と車の色、そして犯人が強盗犯であることが推理される。しかし、相手が強盗であることに戸惑う彩が犯人確保に二の足を踏んでいると、和臣から文句が出、それを聞いた彩は機嫌を損ね、その場を去ってしまう。更に翌日、そんな彩を和臣たちが頼ってきたことで彩はやる気を取り戻し、和臣たちの輪に再び入ることとなったのだった。

所感

彩が孤独を選ぶ理由の一端が見えた。それは家族構成、もっと言えば彩の母の態度である。才色兼備の兄と母の気に入りの妹の間に挟まれ、彩は母の愛を感じられておらず、自分の無力感につながっているのだ。それは和臣たちの元を離れた彩のぼやきに出ている。

私が抜けても、皆はちゃんとやっていけるんだろうな。私がいなくても……。

自分はいてもいなくても変わらない。そんな空虚感を感じる。しかもこのモノローグは、和臣たちという仲間ができたと思った後のもの。切なさはひとしおのはずだ。小さいながら人間関係に一喜一憂する彩の姿がいじらしい。