アニメと音楽のメモ帳

アニメと音楽についてまとまりない文章を。

おそ松さん 10話

「おそ松さん」の第10話から。

因果応報の回。

粗筋

「レンタル彼女」で一儲けしようと考えたイヤミはチビ太を巻き込んで女装するが誰にも相手にされない。見た目に問題があることに気付くと、デカパンからもらい受けた「女性になれる薬」を服用し、6つ子に迫る。完全に女性と化したイヤミとチビ太に疑いすら向けない6つ子はまんまと騙され、金銭をむしり取られてゆく。稼ぐだけ稼ぎそろそろレンタル彼女稼業も辞め時というとき、ハプニングが起こる。イヤミたちの体に耐性が付き、「女性になれる薬」の効果の持続時間が短くなってきたのだ。更に6つ子がまさかの行動に出る。なんとイヤミたちを「レンタル」するために就職し、大金を稼いできたのだ。これは稼ぎ時、と考えたイヤミたちは再び6つ子とデートに赴くが、デートの最中に薬の効力が切れ、遂にイヤミたちの思惑が6つ子に知られてしまう。怒った6つ子はイヤミたちを猛獣と共に檻に閉じ込め、「レンタル『檻の鍵』」で金を取り返すのだった。

所感

人を騙して稼いだ金が最終的に自分たちの苦労を伴って消えてゆく、という起承転結がはっきりした回だった。トンデモオチで強制終了することがしばしばある「おそ松さん」にとってはかえって珍しい趣きである。

と言っても内容はいつも通りカオスであった。女装したイヤミたちのお世辞でも称賛できない見た目から始まり、薬で女性と化したイヤミたちが6つ子と行ったデートで請求した高額な「デート料金」、そして締めで6つ子が檻の中のイヤミたちに向けた怒りの表情。全体的な下衆振りがたまらない。

しかし、詐欺のような今回の話にあって一つ驚くべきことがあった。デート代を稼ぐために6つ子が就職し、しかもジュラルミンケースを満杯にするだけの金額を稼いできたのだ。女性が絡むとやる気が湧いてくるとは、6つ子も意外と、意外とまともではないか。でも次回までは続かないだろうから、次回以降は元通りの無職たちの振る舞いを楽しみにしたい。