アニメと音楽のメモ帳

アニメと音楽についてまとまりない文章を。

櫻子さんの足下には死体が埋まっている 11話

「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」の第11話から。

黒幕判明の回。

粗筋

三奈美が一重の居場所を知っている、と櫻子に打ち明ける。正太郎と磯崎が加わり、4人で三奈美の案内する一軒の家へと赴くと、そこには横たわっている一重の姿が。衰弱こそしているものの命に別状はなく、磯崎と三奈美は胸を撫で下ろす。すると、突然ヘクターの鳴き声が。一同はヘクターの元へと場所を移し、櫻子の指示でハルニレの根元を掘り起こす。そこからは人骨が発掘され、櫻子はそれを4年前に失踪した磯崎の教え子、西沢二葉の骨であると推測。死因を三奈美と一重に尋ねる。それに対し、二葉は自殺し遺体は三奈美が埋めた、と三奈美は供述するが、遺骨の状態から他殺であることを櫻子は見抜き、追及された一重は二葉を絞殺したことを自供。事件は幕を閉じたかに見えたが、蝶形骨が見当たらない二葉の頭蓋骨に、櫻子は「スフィーノイダー」の存在を感じ取る。スフィーノイダーは本名を花房と言い、櫻子の叔父が監察医をしていた頃に暗躍した「遺体から蝶形骨を奪う男」。花房は、二葉や一重と別れて精神的に不安定になった三奈美に近付き、埋められた二葉の遺体から蝶形骨を奪ったのだ。花房の関与を確信し、正太郎に110番通報を指示した櫻子を三奈美が刺そうとするが、正太郎が櫻子をかばい、倒れてしまう。幸い致命傷ではなかったものの、今まで櫻子と正太郎が関わった事件にも花房が関与していたことに気付いた櫻子は、後日正太郎に別れを切り出すのだった。

所感

ようやく櫻子と叔父、そして度々現れていた男、花房がつながった。更に正太郎が危機に瀕し、それを目の当たりにした櫻子が絶望的な表情を浮かべる。第2話の時以来の出来事だが、そのときと同じく櫻子は正太郎に幼い少年の影を見ている。櫻子の弟だろうか。そろそろ佳境。櫻子をして「恐ろしく狡猾」と言わしめる花房に対して櫻子はどう動くのか。別れを一方的に告げられた正太郎の想いは。気になることは山のようにある。どう結ぶのか、期待したい。

なお、花房の異名「スフィーノイダー」は英語で「蝶形骨」を意味する sphenoid から名付けられたと思われる。直訳すれば「蝶形骨の者」。その響きは頭の中の蝶のために他人を翻弄する花房の姿に重なる。