アニメと音楽のメモ帳

アニメと音楽についてまとまりない文章を。

プリパラ 83話

「プリパラ」の第83話から。

ひびきの過去の回。

粗筋

ペルサイユからふわりとあじみが戻って来た。そして、あじみは、かつてひびきに会ったことがあることをらぁらたちに告げ、ひびきがいかにして今のひびきになったのかを語り始める。

幼少期のひびきは腕白な少女だった。裕福な家庭に生まれたひびきは沢山の使用人や友人に囲まれ、楽しい日々を過ごしていたが、ある日、ひびきの両親が事故に遭い、生存が絶望視されると、使用人たちも友人たちもひびきの元から消えてしまう。ひびきが悲しみに暮れていると、ひびきの父から電話が。何と両親が生きていると言うのだ! すると、使用人と友人がひびきの元に戻ってくる。彼らが求めていたのはひびきではなく、ひびきの地位あるいは身分だったのだ。この掌の返され方にひびきはショックを受け、一人自室に閉じこもってしまう。その一部始終を覗き見ていたあじみは、ひびきのことを想い、ひびきの友人になろうとひびきに近付くが、かえってひびきを怯えさせてしまう。当時からあじみは語尾を多用していたため、ひびきはそれがトラウマになり、現在でも語尾が苦手なのだ。

それを聞いたらぁらたちはひびきに同情する。一方、件のひびきはファルルに自分の理想を語る。それは、ひびき自身をボーカルドールにするというもの。すると、ひびきの部屋の前を人影が通る。ひびきがそれを追った先で見たのは、怪盗ジーニアスの姿だった。

所感

コミカルに描かれていたとは言え、ひびきの過去の悲惨さは察するに余りある。何せ信頼していた人間たちへの失望と謎の少女による追い詰めが重なったのである。寧ろあじみのハイテンションがあったことで辛いばかりの内容が緩和された感じすらあるほどだ。しかし、その絶望の闇は深い。ボーカルドールになる、という現実との別れにももはや未練は感じられないのだ。らぁらたちはこれにどう関与するのか。見ものだ。

そんな中にあってふわりは何を思うのか。ひびきの凄惨な人生に、一人何かを決心したような顔をしていた。パルプスでひびきの心の声に気付いたふわり。ひびきに今こそ寄り添ってほしい。