アニメと音楽のメモ帳

アニメと音楽についてまとまりない文章を。

アイカツ! 178話

アイカツ!」の第178話から。

最終回。

粗筋

あかりがスターライトクイーンになった翌日、いちごからあかりを祝いたいという申し出が。心を尽くしたもてなしを受けたあかりは、いちごにあるお願いをする。それは一緒にライブをすること。いちごはこれを快諾。これをきっかけにソレイユとルミナスのスペシャルライブが開催決定し、あかりは望み通りいちごと同じステージに立つ。ステージ後、あかりにあることが知らされる。それは、ステージの翌日に控えたあかりの誕生日のお祝い。更に、いちごからのバースデープレゼントをかけてあかりといちごで体力勝負をすることに。トランポリンや崖登りをクリアしてゆき、なんとあかりが勝利。後日、そこにはいちごと2人でステージに立つあかりの姿があるのだった。

所感

アイカツ!」の3年半を一話に凝縮したような最終回だった。お馴染みのランニングから始まり、アイドルとしての仕事、体力勝負まで、色々なシーンを見ることが出来た。また、「最高のプレゼント」という副題が差しているであろう、あかりが最後に願ったことが明らかにされなかったのも「アイカツ!」らしい。創造の、想像の余地がある。それは、視聴者が各々描く「アイカツ!」像に他ならない。「完成は崩壊の始まり」という言葉がある通り、全てを語ってしまうことは容易に終焉につながる。敢えて未知の部分を残すことで視聴者たちの心に残ったアイカツが続きうるものにしたのではないだろうか。ラストシーンのセリフにある通り、あかりたちのアイカツはまだまだ続いて行く。キャラクタにとっても、視聴者にとっても未来向きの演出にニヤリとさせられた。

総感

アイドルの少女たちが成長してゆく姿を描いたオリジナル作品。キャラクタ一人ひとりが自分なりの方法で自分の考えるベストな方向に全力で進んでゆく姿に、何度も心を熱くさせられた。夢との付き合い方、向き合い方が学べ、大人が見れば自分が幼い頃に何に喜んでいたかを思い出せることだろう。といっても全く説教くさくなく、純粋なエンターテインメントとして楽しめる。その代表例が、斧で大木を切り倒したり高い崖を身一つで登ったり、といった、体力がものを言う場面が要所要所で出てくる展開。突き抜け方が面白い。音楽も特徴的。子供向けらしからぬ、多ジャンルにわたる曲は聞いていて飽きることがない。その曲に乗せてアイドルたちがパフォーマンスを繰り広げる 3DCG シーンも見ものだ。CG のクオリティが話が進むごとに上がってゆき、演出も回ごとにカスタマイズされている。見終わった後に頑張ろうという気持ちが湧いてくる、そんな秀作。