アニメと音楽のメモ帳

アニメと音楽についてまとまりない文章を。

ガーリッシュ ナンバー 1話

「ガーリッシュ ナンバー」の第1話から。

業界に踏み込んだ初回。

粗筋

新人声優、烏丸千歳は、アニメ業界と自分の環境、そして自分の売れなさを嘆いたり、ちょっとしたきっかけで年下の先輩声優、苑生百花(そのう ももか)と仲良くなったりしながら、日々の仕事に励んでいた。

そんなある日、千歳は、兄でマネージャーの悟浄に所属事務所の応接室に連れて来られる。そこで千歳が聞いたのは、新アニメのメインヒロインに抜擢される、という朗報だった。

所感

ライトノベルやコミックスと共に展開中のメディアミックス作品初回。キャラクタのキャッチーさ、千歳や百花の歯に衣着せぬ物言いが特徴的だ。特に、後者については、アニメーション作品中のセリフながら、

千歳「イベントして歌って踊ってトークして、陰口叩かれて焼肉食べて。声優って何だろうなあ。私が言うのも何だけど、この業界はおかしい」

千歳「なんで売れそうにないアニメ作るんだろうね」

と言ってみたり、アニメーションと縁の深いライトノベルについて、

百花「だいたいラノベ作家がなに勘違いしてるのかしら。イラストのお陰で売れただけなのにね」

百花「あの人たち、絵も描けない曲も作れない演技だってできない。それでもこの業界にしがみつきたいだけの人なんだからって、パパがよく言ってるわ」

と陰口を叩いたり、と自らの立場をものともせぬ切り口が小気味よい。本作のライトノベルを担当している渡航が今回の脚本を務めているのが、メタながら一層面白い状態にしている。業界に切り込む形の幕開けとなった本作だが、次回は千歳が大役を担当することになってからの話。どんな展開を見せるのか楽しみだ。

なお、キャラクタ名は京王線の駅名に由来しているようだ。「烏丸千歳」→千歳烏山駅、「苑生百花」→百草園駅、「柴崎万葉」→柴崎駅、など。