アニメと音楽のメモ帳

アニメと音楽についてまとまりない文章を。

Lostorage incited WIXOSS 6話

「Lostorage incited WIXOSS」の第6話から。

すず子の目に力が宿る回。

粗筋

千夏は、セレクターを紅に紹介するアルバイトを始める。その中で紅から、すず子のコインの残りが1枚だという情報を聞き、早速すず子にバトルを仕掛ける。千夏から離縁を申し渡され茫然自失のすず子はバトルを頑なに拒否。一方的に攻撃を浴び、窮地に立たされるが、セレクターでない人間の接近によりバトルは中断。千夏はすず子に怨嗟の言葉を残すと、その場を去って行く。そして、その晩。すず子は、大人しかった千夏に声をかけたのは自分自身だったことを思い出し、千夏のために強くなることを心に誓うのだった。

所感

すず子が再起したことが印象的な回だった。元々大人しかったのか、人見知りだったのか、千夏は一人だった。そんな千夏と仲良くなろうと働きかけていたのはすず子の方だったのだ。それが意識的だったにしろ、無意識だったにしろ、きっと幼い千夏にとっては大きな救いとなっていただろう。やがてそれが同等の友人関係となり、千夏がすず子を守るようになる。関係性こそ変化しているが、寧ろ千夏がすず子に抱いている想いは更に深くなっていたようで、千夏は劇中で当時を振り返りながらこう独白している。

嫌いだった。その笑顔を独占したくて、いびつな関係を築こうとした自分が。

環境の変化で千夏はすず子との思い出を不自由の元と感じるようになってしまったが、そんな愛情を持つ千夏がすず子のことを忘れられるはずもなく、それが余計に千夏を苦しめてしまったのだ。これまでの描写から千夏が大変に追い詰められているのは明らか。そんな千夏のことを一心に考え、手を伸ばせるのはもはやすず子だけに思える。すず子は千夏のためにどんな行動を起こすか。決意のこもった瞳に期待をかけたい。