アニメと音楽のメモ帳

アニメと音楽についてまとまりない文章を。

ガーリッシュ ナンバー 12話

「ガーリッシュ ナンバー」の第12話から。

立ち直る最終回。

粗筋

クースレ最終回のアフレコの日、収録現場に向かう千歳は交通機関の遅れで足止めを食らってしまう。千歳は走って移動することで何とか現場に辿り着き、改めて自分の不安な心境とアフレコへの意気込みを語る。良くなった雰囲気の中、収録は無事終了。千歳は後日行われたイベントもこなし、復活を遂げるのだった。

所感

千歳にいつもの勢いが戻って本当に安心した。しかもただ気分を戻しただけではない。自分を俯瞰し、反省したうえでどうしたいかを言語化できるようになったのだ。これは確かな成長と言えるだろう。日常的な部分では軽口を叩いたり他者に責任転嫁したり、と変わってはいない。しかし、仕事への姿勢、という大切な面が変わった。千歳が声優として今後どんな進歩を見せてくれるか、楽しみである。

総感

新人声優の主人公、烏丸千歳がアニメ業界で悩み成長する仕事もの。見所の一つは千歳が根拠なく勝気でいるところ。千歳の持ち味の一つであり、作中で千歳が周囲の人々に愛される要因となっている人となりだ。そんなわがままとも言える千歳の性格を楽しめれば物語としても一層楽しく見られるだろう。また、アニメ業界の内情らしきものが作中の随所にちりばめられており、業界に興味のある人はそちらの方面でも楽しめる作りになっている。一歩間違えると「炎上」しかねない内情暴露の様子は、一蹴してエンタテインメントになっている。その辺りの塩梅の絶妙さがまたこの作品の魅力となっている。仕事が億劫になっている人、アニメ自体が好きな人にお勧めしたい良作。