アニメと音楽のメモ帳

アニメと音楽についてまとまりない文章を。

プリパラ 140話

「プリパラ」の第140話から。

最終回?

粗筋

ジュルルが使っていたロゼットパクトを介して、ファルルはプリパラの外へ行くことに成功し、らぁらと共に束の間の学校生活をエンジョイした後、プリパラの中へと戻ってゆくのだった。

所感

前回までで綺麗に締まった本作。最終回となった今回は、ボーカルドールたるファルルが外の世界へ遊びに行く、という展開自体が今まではありえないものであり、面白かった。そこに加えてあじみの混沌振りがいつも以上に振り切れており、笑ってしまった。語尾で膨れ上がるのを器具で無理やり押さえるも、その内器具の方が悲鳴を上げ始め、最後にはあじみが語尾の圧力で遠くに飛んで行ってしまう。押さえているときの我慢する甲高い声がおかしく、また幕切れが力技だったのもたまらなかった。

そして、らぁらが校長から転校を命じられるという、おおよそ最終回らしからぬラストシーンには驚かされた。新番組ではどんなアイドルが見られるだろうか。どのくらい「プリパラ」との関係があるのだろうか。楽しみにしたい。

総感

女児をメインターゲットとしたアーケードゲームと同時並行して展開するアニメーション作品。仮想空間でアイドルになった少女たちが成長してゆく姿が描かれる。アイドルらしい煌びやかなステージは、3DCGの美麗さと「メイキングドラマ」と呼ばれる演出が心を奪う。一方、キャラクタのトラウマや黒い感情など、人間としての負の面を描いているのが特徴的。それを克服するために奮闘する姿も本作の見ものだ。また、コメディシーンがしばしば挿入されるのも特色であり、その表現もハイテンションギャグからシュールな描写まで揃い、見ていて飽きない(少なくとも、アイドルがヤギの口に手を突っ込むシーンが見られるのは本作くらいなものだろう)。文字通り、笑いあり涙ありのストーリーが楽しめる秀作。