アニメと音楽のメモ帳

アニメと音楽についてまとまりない文章を。

げんしけん二代目 11話

げんしけん二代目」の第11話から。

斑目斑目だった回。

粗筋

春日部のやってきた現視研のブースでは斑目を中心に話題が盛り上がっていた。春日部のコスプレ写真のことを波戸が斑目に告げると、斑目はブースを去ってしまった。後を追う波戸に話しかけたのは笹原の妹恵子だった。そこで斑目に告白させようと恵子は波戸に持ちかける。セッティングは整い、現視研部室に2人残される斑目と春日部。春日部は全て分かっている様子だったが、斑目ははっきりしない。ぐずぐずしているのを見て、春日部は在学中の話題を振る。それを聞いて何とか告白する斑目。しかし、案の定春日部に振られ、すっきりした表情を浮かべるのだった。

所感

斑目が、長年抱いてきた恋心を清算した。斑目はこのことに関してははっきりさせないままで良かったようだが、ひょんなことからけりをつけざるを得なくなる面々の行動が興味深い。B パートはひたすら斑目と春日部が話すシーンだ。頬杖を突こうとしてこけるシーンでは動揺が見て取れ、斑目が決意を固めたシーンでは部室に差す光が陰ることで雰囲気が変わったことを感じ取ることができた。それらが有機的に機能し、心情の動きがよく分かる。それだけに春日部宜しく何だか泣けてくる。加えて ED パートでは在学中の2人の静止画が挟まれることで、切なさが増す。憎い演出だ。

今回のハイライト

斑目の告白の決めゼリフ。

君はあのとき鼻毛が出てたんだ!

“I love you”を「月がきれいですね」と言うのと同様に、涙を浮かべながら斑目に鼻毛の話をさせることで婉曲的に、しかし事の次第が分かっている春日部には伝わるように述べさせている。話が鼻毛なのでなんとも「きれい」には行かないが、だからこそ伝わる斑目の真面目さがある。