アニメと音楽のメモ帳

アニメと音楽についてまとまりない文章を。

勇者になれなかった俺はしぶしぶ就職を決意しました。 9話

勇者になれなかった俺はしぶしぶ就職を決意しました。」の第9話から。

ラウルとフィノが急接近する回。

粗筋

待ちに待った給料日がレオンに訪れた。フィノにとっては初任給、ということで記念になるものを求めて買物に出かけたラウルとフィノ。フィノは初めて見るマーケットに興味津々で、ラウルが目を離した隙に給料を使い果たしてしまう。それでも満足した様子のフィノと、自分で買った服を身にまとったフィノを見てときめきを覚えるラウルであった。

所感

ラウルとフィノがそれぞれが互いを意識し始めた回だった。ラウルは買物の計画を立てる薄着のフィノを見てどぎまぎするところから始まり、フィノが意味を勘違いしている「彼女」という言葉に反応したり、いつもとは違う雰囲気の服に身を包んだフィノを見て可愛いと思ったりしている。片やフィノはラウルほどではないが、車にひかれかけたところをラウルに助けられるシーンで「ドキッとした」と発している。かつ、フィノはその鼓動が何に起因するものか分かっていない様子。まだまだ2人は恋愛では発展途上だが、だからこそ温かく見守りたくなってくる。

色恋沙汰の要素だけでなく、買物を純粋に楽しむフィノの様子が微笑ましく、元気が湧いてくる。世間知らずの少女は、ときとして初心忘るべからずの精神を思い出させてくれる。フィノというキャラクタが有効性を発揮する状況の一つだ。

今回のハイライト

初めての買物を済ませて感慨深くフィノが口にしたセリフ

すごいことだよな。俺様が稼いだお金で買物ができたんだぞ。すごいな。レオンでお客さんが欲しいアイテムを買って、そのお金が給料になって、俺様もこうして欲しい物を買う。もしかしたら、これはそのお客さんが作った物かも知れないんだ。みんながみんな、つながってるんだよ。食うか食われるかだけじゃない。ここは、魔界とは全然違うんだ。自分のためにお金を稼ぐことが、人の役に立ってるんだ。みんなが欲しい物を手に入れて、みんなが笑顔になれるんだよ。こんな仕組みを考えつくなんて、人間ってすごすぎるぞ。俺様が働いているのって、こういうことなんだ。感動したぞ!

度々フィノが言うこの手の言葉にはハッとさせられることが多い。