アニメと音楽のメモ帳

アニメと音楽についてまとまりない文章を。

アウトブレイク・カンパニー 11話

アウトブレイク・カンパニー」の第11話から。

日本政府の真意が明らかになる回。

粗筋

慎一の働きによりすっかりエルダント帝国に根付いてきた日本のオタク文化。しかし、その反面、帝国内で流通する漫画やアニメの量的な不足が顕著になってきた。もっと流入させるように的場に頼む慎一。的場はそれこそが望んだ道筋だと返す。慎一は気付く。それがまさに侵略行為であることに。軍事や経済によってことをなすのが難しいと判断した日本政府が選んだのは、侵攻の手段に「文化」を選んだのだ。更に的場は慎一が抜擢された理由を付け加える。それはいつの間にかいなくなっても問題のない人間、という判断基準だった。ショックを受けた慎一は自分のしてきたことによる罪悪感から部屋に閉じこもってしまう。幾日かが経過したある晩、台所でミュセルを見かけ、自分はいない方が良いという胸の内を吐露する。そんなことはない、ここにいてほしい、と、涙をこぼしながら慎一の言葉に答えるミュセル。その光景に励まされた慎一は、吹っ切れた様子で翌日ペトラルカに謁見する。その場で慎一はある提案をする。それはアニメや漫画をエルダント国内で作る、というものだった。

所感

ここに来て怪しい動きが、そしてタイトルの意味が明らかになった。慎一は日本政府に良いように使われていただけだったのだ。しかも、それによって日本文化はアウトブレイク(伝染病の爆発的な広がり)のようにエルダント帝国内に広まった。まさにアミュテックはエルダント帝国でアウトブレイクを引き起こした会社(カンパニー)となった。

と、途中まではもうどうしようもない展開だったのだが、ミュセルの励ましで慎一は再起する。そして日本文化をエルダント帝国の文化とすることを提案する。確かに日本政府は何ら絡まない話ではあるが、文化的にエルダント帝国を押さえようとしている的場が、そして日本政府が黙って見過ごすことはなかろう。予告では次回が最終回だと言う。どのように事態が転がるか。固唾を呑んで視聴したい。