アニメと音楽のメモ帳

アニメと音楽についてまとまりない文章を。

アイカツ! 63話

アイカツ!」の第63話から。

美月の謎の解明と一年の締めくくりの回。

粗筋

国民的年末番組「紅白アイカツ合戦」の季節。出演のため、舞台となるホールにやって来たいちご、あおい、蘭は美月に遭遇する。スターライト学園から姿を消して以来音沙汰のなかった美月に今何をしているか尋ねるいちごたち。美月はドリームアカデミーでアドバイザーをしていると答える。そしていちごたちに激励の言葉を残し、その場を去る。肝心のアイカツ合戦は引き分けに終わり、来年への機運が高まるアイドルたちであった。

所感

美月が何を考えているのかが示された回だった。第50話でスターライト学園をやめてから鳴りを潜めてきた美月。スターアニスで後輩を導くことに興味を覚えたためアドバイザーをしているとのこと。気になるのはいちごたちとの別れ際に言った

もう一つ私がやりたいと思っていることがある。アイドルを導くだけじゃなく作ること。

だ。作るとは何を意味しているのか。養成という意味か、新たなアイドルの時代を拓くという意味か。その真意ははかりかねるが、最後に

来年は私も勝負の年。

と残したところから何かしら仕掛けようとしていることが伺われる。また、美月が出てきたことでいちごが珍しく不安げな表情を浮かべていたのが印象的だった。いつも明るく楽しく、特に2年目に入ってからはその傾向が強かったが、最後に対決をして同時にスターライト学園を離れた身としては美月に対して思うところがあるのだろう。そんな表情をさせる美月。動向に注意。

一方でアイカツ合戦自体は大変楽しそうで、話の中でメリハリがついていたのが良かった。ぽわぽわプリリンが応援隊の任につき、ゲスト審査員としてその年に話題となったドラマの主演者が出演し、とどめに大御所芸能人によるド派手な衣装。紅白歌合戦を全力で意識しつつ、大御所の衣装サイズに劣らない程大きな「エンカツカード」を登場させるところなど、遊び心を感じられてクスリとさせられた。また、A パートで「紅白豆知識」という表示で前提情報が提示されていたのも、視聴の助けになりつつそれ自体が面白い演出となっていて、なんだか笑えた。

因みに裏でミスターSが動いていたことも忘れてはならない。ドリームアカデミーに美月がいることがすっぱ抜かれそうだったところを、大御所歌手、西島サブ子のお陰で助けられた。こちらも油断ならない存在の一人である。