アニメと音楽のメモ帳

アニメと音楽についてまとまりない文章を。

いなり、こんこん、恋いろは。 1話

いなり、こんこん、恋いろは。」の第1話から。

内気な女子中学生が変身能力を手に入れる回。

粗筋

中学生の伏見いなりは丹波橋紅司に思いを寄せていた。バスケットボール部に所属する紅司が試合を控えているとあって、一言応援の言葉をかけようとするいなり。しかし、内気な性格が災いし、口に出すことができない。いなりは体育の時間に紅司とペアを組むことになったものの、事故で紅司の下着を露わにしてしまい、それ以来紅司に避けられてしまう。しかも、クラスの美少女、墨染朱美が紅司を応援しているのを聞いて、朱美のように振る舞えない自分に嫌気がさし、学校を飛び出してしまう。走って行きついたのは稲荷神社。いなりは不思議な雰囲気の狐を見かけ、ついて行く。辿りついたのは社。中に入ると美しい女性、宇迦之御魂之神(うかのみたまのかみ)の姿があった。彼女はその神社の主神で、所謂「お稲荷さん」だと言う。足元を見やると朝方助けた狐の姿が。それは宇迦之御魂之神の使いの狐で、お礼に一つだけ願い事を叶える、と宇迦之御魂之神。それに対し、いなりが願ったのは朱美になることだった。

そしていなりは朱美になってしまった。一方その頃、いなりが見当たらないことを心配した家族がいなりの友人たちに連絡を取り、ちょっとした騒ぎになっていた。その話は紅司にも伝わっており、いなり捜索中の紅司に朱美の姿のいなりは捕まる。空腹のいなりは食事を紅司に厄介になりながら、とっくに怒ってなどいないのに恥ずかしさが原因でいなりから逃げていた、という紅司の本心を聞く。いなりは宇迦之御魂之神のもとへ戻り、いなりの姿に戻してほしい、と願う。しかし、宇迦之御魂之神曰く、特定の人間の願いを短時間に何度も叶えてしまうのは神様の世界の掟に反するためできない、と。その代わりに宇迦之御魂之神は、自らの神通力の一部をいなりに分け与え、変身できる力をくれた。その能力で無事元の姿になれたいなりが発見され、一件落着となった。

所感

京都を舞台にした少し不思議な話の初回。女子中学生が恋愛絡みで変身能力を手に入れた。とは言っても、いなりは邪なところはない様子。悪用はしないだろうが、次回以降どのようにこの能力を使うのか。楽しみだ。

キャラクタは宇迦之御魂之神と狐を除けば至って普通の中学生がメインだ。それがかえって作品の素朴さを演出している。絵柄が「狙って」おらず、ストレートなところも特徴。ころころ可愛い感じで見ていてほっとできる。

舞台の京都に沿うよう方言監修も入っている。作中で頻繁に使われているだけに違和感がなくなりありがたい。なお、京都つながりではキャラクタ名の苗字は京都の駅名にちなんでいるようだ。伏見いなりは「伏見駅」、丹波橋紅司は「丹波橋駅」、三条京子は「三条駅」、丸太町ちかは「丸太町駅」、墨染朱美は「墨染駅」など。