アニメと音楽のメモ帳

アニメと音楽についてまとまりない文章を。

未確認で進行中 2話

「未確認で進行中」の第2話から。

真白の中の紅緒像が人外の領域に達した回。

粗筋

夕食どき、昔小紅が三峰の家に遊びに来た話を真白がしようとすると、白夜がこれを制止する。自室に戻った際にそのことに触れる真白。白夜からは、それを小紅の負い目にさせたくないから、と箝口令がしかれる。一方の小紅は、真白が言いかけた過去のことが気になり、真白に尋ねようとするが逃げられてしまう。

所感

本筋としては、小紅がかつて三峰家に行ったとき、小紅と白夜が怪我をする事故があったということ、そしてぼんやりとしたレベルではあるが小紅の記憶に残る、紅葉した山が関係することが出てきた。どうやら小紅をかばおうとして白夜が傷を負ったようだが、どれ程話に関与するだろうか。基本がコメディ路線なので忘れないようにしたい。

さて、キャラクタの性格を表したサイドストーリーにして、ある意味でのメインである娯楽要素。今回は真白の言動が面白かった。ラインナップすると、

  • 苦手な紅緒相手でもお菓子でつられかける
  • スコーンとクロテッドクリームの存在を知り、魅力を感じながらも別に食べたくないと強がる
  • 夕食の献立がハンバーグだと分かり目を輝かせる
  • テレビで放送されていた宇宙人や UMA に怯える
  • 真白にとって変態的な愛情を見せる紅緒を学校の生徒が敬愛しているのを見て、紅緒が化物の類で集団催眠や洗脳を使っていると疑う
  • 紅緒が八面六臂の活躍を見せているのを知り、紅緒が実は複数人いると妄想する

など。紅緒に関しては、眼鏡をかけていることと真白の呼称が「真白たん」から「真白ちゃん」になったこと位しか変化がなく、確かにそれでいてなぜあそこまで信仰を得られるのか不思議ではある。恐らくえらいカリスマ性を持ち合わせているのだろう。また、生徒会室を私物化している紅緒に対して、

そんなのは漫画の中だけの話で、現実にありえる訳がありませーん!

と言ったり、胸が大きいことがいかに良くないことかを力説する小紅に対して、

それ、巨乳キャラがいかにも言いそうで、最も言ってはならないセリフですよ!

と言い放ったり。漫画の類が好きと見える。ここだけは既存の作品を引き合いに出しており幼さがやや隠れて映るが面白いことには変わりない。次回も真白はこの調子だろう。楽しみだ。

その真白がメインボーカルの「まっしろわーるど」が ED に据えられた。早口言葉のようなメロディーに乗せて、カレーが好きで納豆が嫌いだとか、小姑を頑張っているとか、小紅が安産型だとか、紅緒が洗脳術を使っているとか、作中の真白を表した歌詞が流れる。ベースラインも効いており特に A メロが記憶に残りやすい。アニメーションは二頭身サイズにデフォルメされた真白たちが人形劇のように動く演出。歌と映像それぞれもだが、合わさったことで本編の内容を食うほど面白くなっている。

そう言えば、紅緒が「真白たん」と言いながら恍惚の表情を浮かべているところを見ると、週刊少年サンデーに連載中の「氷球姫×常盤木監督の過剰な愛情」の主人公、常盤木松明が頭をよぎるのは私だけだろうか。