アニメと音楽のメモ帳

アニメと音楽についてまとまりない文章を。

世界征服~謀略のスヴィズダー~ 2話

「世界征服~謀略のスヴィズダー~」の第2話から。

メシマズのせいで世界が危ない回。

粗筋

宿にも飯にも困った明日汰。下校しようとしようとすると校門の前にズヴィズダーの構成員、鹿羽逸花が待ち構えているのを見つける。何とか逸花から逃げようとする明日汰。結果として捕まってしまうものの、空腹であることを口にすると、ズヴィズダーの基地へ招かれ、食事をごちそうになる。逸花の作った料理はどれも得体の知れないものばかり。これを食べたことでかえって疲労困憊した明日汰は帰途につく。そこに仮面をつけた少女が現れ、ズヴィズダーの名を口にしながら、基地の方へ向かってゆく。何やら良くないものを感じた明日汰は取って返し、基地の発見を阻止する。すると、突如暴れる巨大生物が出現。ズヴィズダーの手によって事なきを得たものの、原因は戦闘員のヤスらしい。ヤスの言うところでは、腹が減りすぎて兵器の誤操作をしてしまった、とのこと。それは逸花の作る料理がまずいのが原因だ、と明日汰はヤスに加勢。そして、流されるまま、明日汰はズヴィズダーの料理係となった。

所感

今回は前回の第1話よりも更にコメディ色が強かった。笑いどころとしては何と言っても逸花の作る料理関連のシーンだ。まず、その日の料理当番が逸花だと分かった瞬間、ズヴィズダーのメンバーが即座に姿を消したのに驚いた。そして、出てきた料理を見て納得してしまった。紫や黒、その他原色を基調とした色合い、いがぐりかうにのような形状。まずもって、料理だと認識するのは難しい。それは頭領たるケイトも分かっていたらしく、顔面を蒼白に染め、小刻みに震えながら

逸花「野菜もちゃんと食べるんだぞ。好き嫌いしてると大きくなれないからな」

ケイト「そうだな……、野菜……、野菜!?」

と驚く有様。実際、野菜とそれ以外の差、と言うか、何が何の料理なのか、さっぱり分からない状況だ。これが食事とあっては、ヤスも失敗してしかるべきだろう。

コメディ要素の面では、ナターシャが良い味を出している。逸花に招かれて基地に入った明日汰に対してナターシャは

何じゃわれえ。何しに来たんな。

と、その内容とは裏腹にやる気無げに食って掛かる。雰囲気こそだるそうだが、自作と思しき移動ベッドで動いたり、ホワイトラインに見つかった基地を消し去り他の場所に噴出させたり、技術はぴか一の様だ。ズヴィズダー、まだまだそこが知れない。

一方、話の本筋では、「ホワイトライン」という正義の集団が出てきた。明らかにズヴィズダーを敵視している様子。実際、ズヴィズダーのへっぽこな側面が強調されていたが、妙な生物でモンスターを生み出すわ、基地をあっと言う間に隠し去るわ、侮れないところも多い。ズヴィズダーとホワイトラインの戦いがメインに据えられるのだろうか。正義と悪、という構図では、1月から2クール目に入った「サムライフラメンコ」が思い出される。本作が悪の組織を描いたものなのに対して、「サムライフラメンコ」は典型的な正義の味方に軸を置いている。同じ時期に同じテーマの作品が放映されているのは興味深い。

今回のハイライト

逸花の手料理を食べたときの明日汰の反応。何だかよく分からない、モザイクがかかってしまうような黒くて赤くて黄色いものを口に入れた途端、顔から生気が失せ、明日汰の意識が原始へと遡ってゆく。この段階でえらい事態なのだが、次の瞬間、なんと基地が爆発。物理的に爆発を起こさせるとは、一体全体何が原料なのか。ナターシャの発明品よりも逸花の料理の方が武器として通用しそうな気がする。