アニメと音楽のメモ帳

アニメと音楽についてまとまりない文章を。

いなり、こんこん、恋いろは。 2話

いなり、こんこん、恋いろは。」の第2話から。

強い女神(おばちゃん)が登場する回。

粗筋

いなりは宇迦に連れられて天照大御神の元へ赴く。その目的はいなりが神通力を持つにふさわしい人間かどうかを天照がテストすること。それに合格できなければいなりは人間界を離れて新人神として修行せねばならず、また宇迦も男神と結婚しなければならない、と言う。試験内容は明日一日変身能力を使わないこと。いなりはこれを引き受け、人間界に戻る。

翌日、紅司のバスケットボールの試合を応援しに出かけたいなり。その途中で朱美とばったり会い、一緒に観戦することになった。会場への道中で、いなりは天照の刺客たちに変身するよう持ちかけられ、これらをことごとく回避。しかし、逃げ込むようにして入った倉庫に閉じ込められてしまう。あまつさえ、逃げるために走ったせいで体調が優れない様子の朱美。いなりは変身能力を使って窮地を脱する。幸いにして、朱美は軽症で済んだものの、テストをクリアできなかったことに自責の念を拭えず、いなりは涙を浮かべる。

天照の元へ戻ったいなりを宇迦は、大事がなくて良かった、と抱きしめる。これを見た天照は合格を口にする。何と、テストの内容は、宇迦の態度を見るのが実質で、宇迦がいなりを大事にしているのが分かったため、問題はないと判断したと言う。

こうして無事に人間界への帰還を果たしたいなり。試合のときに紅司にお守りを渡したことでお礼も言われ、幸せなのであった。

所感

2話目にして強烈なキャラクタが出てきた。天照大御神だ。言動はただのおばちゃん、テストも実は暇つぶし、という一番えらい女神。きっとこれからも登場してはいなりたちを引っかき回してゆくのだろう。いなりたちに幸多かれ。

一方では、宇迦がオタクであることが判明した。第1話でも美少年の出てくるゲームに興じていたが、作中では

天照「大体いつまで経っても良い話の一つも」

宇迦「私にだって愛する殿方の一人や二人! ただ彼らはちょっと、紙や画面から出て来られないだけで……」

と発言していたところから、随分のめり込んでいることがうかがわれる。忘れてはいけないが宇迦は稲荷様。どうぞ神様としてしっかり活動してくれますように。

話の冒頭でいなりが橋本に化けて紅司の家を訪れるシーンがある。そこでは、いなりが橋本の姿のままで、紅司の背中に寄り添ったり、目をハートマークにしたりする。見た目が男子中学生であることによる違和感と、それに起因するおかしさがたまらない。いなりもまだまだ年頃の女の子。変身ものの王道、異性への変化がストーリーにコミカルさを添えている。