アニメと音楽のメモ帳

アニメと音楽についてまとまりない文章を。

銀の匙 Silver Spoon(第2期) 9話

銀の匙 Silver Spoon」(第2期)の第9話から。

リアルドナドナ回。

粗筋

アキたちの問題に首を突っ込むことを決意した八軒は、駒場牧場の牛が売られるという話を聞き、その様子を見ることに。それが明朝早くだと言うので、八軒はアキの家に一晩厄介になる。そして、翌日八軒とアキは駒場牧場に赴く。そして、八軒は牛が売られてゆく様子を目の当たりにする。空になった畜舎を前に、駒場が最後に絞った牛乳を持ってくる。それを飲み、おいしい、と八軒がこぼすと駒場は笑顔を返した。

アキの家に戻った八軒とアキを待ち構えていたのは、今後の金策についての家族会議。その場で馬を売るかどうかという話になり、馬が好きなアキにお鉢が回ってくる。アキは八軒の支えの元、口を開く。自分は御影牧場を継げない、と。

所感

牛が売られてゆくシーンは、経済の一過程として淡々と行われている姿が描かれており、現実的なもの悲しさが感じられた。

最後にアキが自分の意志を表明するシーン。涙ぐむアキに、さぞ勇気が要ったのだろう、と感じ入り、手に汗を握った。

今回のハイライト

駒場が夢を後回しにして目の前の目標で現実をつないでいる、ということについて、八軒とアキが会話するシーン。

アキ「夢を目指さなくなるのって、怖いね。でも、夢があるのにそれを目指さないで、これで良かったんだ、って、一生自分をごまかし続けるのは、もっと、怖いよね……」

八軒「……御影! やっぱ自分のやりたいことやれよ! 自分殺してなんになるんだよ」

アキ「今までずっと、親の期待に応えなきゃってやってきたんだよ? 八軒君、ごめん。迷惑かけるかも知れないけど、もう少し勇気、もらえるかな?」

八軒「……おう! 巻き添え上等。一緒に頭踏まれてやるよ!」

2人の決意の表れ、アキの不安、八軒の思いが入り混じる。胸が熱くなった。