アニメと音楽のメモ帳

アニメと音楽についてまとまりない文章を。

ゴールデンタイム 24話

「ゴールデンタイム」の第24話から。

最終回。

粗筋

学園祭を終え、実家に戻り暮らす万里の元を香子が訪れる。千波が撮影した映像を収めた DVD を届けるためだ。そのときに香子の手鏡を目にした万里は自室に戻り、自分が持つ手鏡を見つけ出す。それを開くと、事故に遭ってからの記憶を取り戻し、既に万里の家を後にしていた香子を追いかける。事故に遭った橋で過去の自分と折り合いをつけ、香子に追いつく。香子に記憶が戻ったことを話し、再び東京の大学へ通いだす。そして、万里と香子は仲睦まじく暮らすのだった。

所感

記憶を取り戻すトリガーとなったのがお揃いの手鏡だったのが心憎いと思った。また、今回の計画を立てたのが二次元君だったというところが格好良かった。二次元君は最初の頃に出てきた宗教合宿で万里を一度「見捨てた」ことを悔やんでいたようで、今回は諦めたくないという思いで動いていたようだ。それが実を結び、最後のシーンでは万里と香子が仲睦まじく隣り合って座る。その様子には感慨深くすら感じられた。

総感

高校生時代に記憶を失った大学生が、大学で出会った人たちや過去の自分に悩みながら交流をしていく様子を描いたラブコメ作品。設定こそ記憶喪失の主人公、お嬢様のヒロイン、といかにもライトノベルらしいが、ストーリーは人間関係のもつれを始め、新入生を狙った宗教勧誘や疲労から来る居眠り運転での交通事故、と妙にリアルだ。それこそがこの作品の魅力だろう。ストーリー、特に後半のそれはシリアスだが、演出面でエッジの効いたコミカルさを処々に挿入してあるのも特徴。人間臭いドラマを見たいときに手に取りたい一作だ。