アニメと音楽のメモ帳

アニメと音楽についてまとまりない文章を。

「アイカツ! LIVE☆イリュージョン」を観覧してきた

アイカツ!」のキャラクタがステージ上で踊り歌い話す! という穏やかじゃないイベント「アイカツ! LIVE☆イリュージョン」(公式サイト=「アイカツ!LIVE★イリュージョン」開催! - イベント | データカードダス アイカツ!)のチケットが幸運にも取れたので観覧してきた。以下そのまとめ。

会場到着~入場

開催場所は東京国際フォーラム。JR/東京メトロ有楽町駅が最寄り駅。東京メトロ有楽町線ならD5出口が直結しており悪天でも外に出ることなくアクセスできて便利だ。

今回はJRから歩いて会場へ。まず目に入ったのは「アイカツ! LIVE☆イリュージョン」の看板。ドカンと設置してあり目を引く。

矢印に従って会場内へ進むと更に入口が地下にあるとの案内板が。

会場入口を俯瞰するとこんな感じ。

案内板すぐそばのエスカレータを下ってゆくと受付などがまとめられたブースが。キャラクタたちが勢ぞろいした看板が華やか。

看板の裏面は「アイカツ格言」のいちごとセイラ、そして「ライブは一体感!」の文字。なおこの格言は第30話「真心のコール&レスポンス」の「アイカツ格言」で述べられている。

看板の両サイドにはゲーム版 CG のいちごとセイラが。

ブースはこんな感じ。脇には12月13日公開予定の「劇場版アイカツ!」の前売券販売窓口も。

ブースの裏手には今回「出演」するアイドルたちの等身大ポップがずらり。記念写真を撮ることができる。

そのすぐ近くにはコラボ企画で制作された衣装が展示されている。

スタッフの誘導に従いチケットの確認や荷物検査を終えるといよいよ会場へ。写真は会場へ続くエスカレータ近くの看板。

エスカレータを降りると花輪が。アニメ版の放送局であるテレビ東京、多くの「アイカツ!」楽曲に詞を提供しているこだまさおり氏、「アイカツ!」楽曲はもちろんアニメ版の劇伴も手掛ける MONACA の代表取締役、岡部啓一氏、ゲーム版やオフィシャルショップを手掛けるナムコ代表取締役社長、萩原仁氏、という名だたる面々。

会場に入る際、運営側で用意されたペンライトが渡される。大規模ライブというものを実際にあまり見たことがない身としてはありがたい。

入場、ライブ開始

会場内は撮影禁止だったので以下文面のみ。

今回のライブは座席指定のチケットのため、まずは自分の席まで行く。主照明が落とされた会場の中を、スタッフの誘導と案内板に従って進む。

座席に腰を下ろし、しばし待つといちごとセイラのアナウンスが。一通りの注意事項の後、ライブを良いものにするため、ということで観客全員で「アイ・カーツ!」と声を合わせるように促してくる。セイラの「せーの!」の掛け声に合わせて観客が「アイ・カーツ!」と言うと、スクリーンでカウントダウンが開始。テンションが上がってくる。

カウントダウンがゼロまで来るとスクリーンにアイカツシステムが出現。それと同時にキャラクタがアイカツシステムを使うときの音楽が流れてくる。手拍子をしながらその様子を見守っていると、アイカツシステムの扉が開く演出と共にステージ上の扉もオープン。すると曲がスタートし、ホログラムのキャラクタが登場し、歌い踊り出す。1曲目は「KIRA☆Power」のショートサイズ。ディスプレイ越しでしか見られなかったキャラクタが目の前で歌っているようで感無量だ。ペンライトを振りながらコールする。ペンライトは遠隔制御ができるらしく、曲に合わせて自動で色が変化する。綺麗だ。なお、事前注意で席から立ち上がらないように指示されていたため、自分を含め皆が座ったまま曲に乗る。

MC、自己紹介タイム

「KIRA☆Power」が終了し、歓声がやむと、いちごとセイラが登場。観客への挨拶やライブへの意気込みを語り出す。本当にキャラクタがそこでしゃべっているようで曲の時とは違った感動を覚える。MC が一段落するとまずは「自己紹介タイム」と題して出演するキャラクタが入れ代わり立ち代わり2人ずつ出てきて自己紹介を始める。出演順は以下の通り。

  1. いちご & セイラ
  2. あおい & きい
  3. 蘭 & そら
  4. おとめ & マリア
  5. ユリカ & かえで
  6. さくら & あかり
  7. 美月 & みくる(WM)

各キャラクタの特徴的なセリフ回しも聞けてテンションは更に上がる。具体的には、あおいの「穏やかじゃない」、きいの「オケオケオッケー」、おとめの「らぶゆー」、ユリカの「血を吸うわよ」、さくらの「北大路劇場」。特に印象に残っているのは以下の通り。

  • きいが「盛り上がる準備はオケオケオッケー?」と観客に質問し、観客がそれに「オケオケオッケー!」と答える
  • ユリカ & かえで登場時の盛り上がり方が他を圧倒
  • かえでの「盛り上がらないと?」のセリフを受け、ユリカが「血を吸うわよ!」と決める

Fashion Illusion(前半)

一通り自己紹介が済むと突如ジョニー別府の声が。「Fashion Illusion」と題して各ブランドのファッションショーが行われるとのこと。ジョニーの「Yeah!」に合わせて観客の歓声も「Yeah!」になったのが面白い。前半戦はキュートとクールのブランド。ブランドの順番と出演者、及びショーの最中にかかった BGM は以下の通り。

  1. Angely Sugar / いちご & あかり / Dance in the rain
  2. Aurora Fantasy / さくら & マリア / 同じ地球のしあわせに
  3. FUTURING GIRL / あおい & きい / strager alien
  4. LoLi Gothic / ユリカ & そら / 永遠の灯
  5. Swing ROCK / セイラ & 蘭 / Sweet Sp!ce

Angely Suger。突然「Dance in the rain」のサビがかかったにも関わらず、「ずっと夢見ていた(ミテイタ)」の「ミテイタ」部分が客席から聞こえてきて、集まった客の本気振りが伺えた。FUTURING GIRL。アニメ放送時に結構な反響が見えた「stranger alien」が流れ、歓声が飛び交う。LoLi Gothic。絶叫にも似たユリカへの喚声はここでも聞くことができた。流石はユリカ様。

Rhythm Lesson、対決ライブ

続いては「Rhythm Lesson」と題して曲に乗る練習の時間。経験少なな幼女先輩向けだと思われる。ステージにあかりが現れ、ペンライトを曲に合わせて左右に振るように誘導。流れるのは「オリジナルスター☆彡」。イントロが終わった辺りで「練習」が終了。「よくできました」ということであかりが拍手をする。マイクを握ったまま拍手をしたため、マイクを叩く「ボンボン」という音がスピーカーに乗ってしまう、という細かい演出ににやりとさせられた。

そして、天からいちごとセイラの声が。スターライト学園とドリームアカデミーの対決ライブをやるらしい。ようやく曲が流れてくると分かり沸き立つ客席。勝負は曲が終わった後に良かった方に拍手をして大きかった方に軍配、という方式、とセイラが説明。あかりが「2曲続けてどうぞ!」とやるとスクリーンが暗転。次の瞬間、ゲーム内のステージ映像が映し出される。

そして出てきたのはいちご・あおい・蘭の3人。身を包むのはソレイユの衣装。ということは……。期待通り2曲目は「ダイヤモンドハッピー」。客席から歓声が。劇中と同様、サビの後半から冒頭に戻るアレンジ。ノリが良く、かつサビ前の「wow wow wow yeah!」やサビ終わりの「Go go Let's go!」など掛け声を入れる箇所もはっきりした曲のため観客のボルテージはうなぎのぼり。ノリノリのままスターライト学園側は終了。

3人がスクリーンから消えると次にセイラ・きい・そら・マリアの4人が壇上に。3曲目「ハッピィクレッシェンド」が始まると「ダイヤモンドハッピー」と同様歓声が。テンポこそミディアムな曲だが、人気のある曲だけに客席の掛け声やコールからも熱が感じられた。

両校のステージが終了し、再びいちご、セイラ、あかりが映し出される。どちらが良かったかの拍手を求めるいちごとセイラ。ソレイユファンでノリの良い曲好きのため、スターライト学園に拍手を送る。そして結果発表。ドラムロールの後、勝利を告げられたのはスターライト学園。いちごは喜び、セイラは悔しがるものの、互いの出来をたたえ合う「アイカツ!」のスタイルはここでも健在。後腐れがなく好印象だ。

Fashion Illusion(後半)

ひと盛り上がりした後は Fashion Illusion の後半戦。セクシーとポップのブランドが繰り出される。ブランドの順番と出演者、及びショーの最中にかかった BGM は以下の通り。

  1. SPICY AGEHA / 蘭 & ユリカ / Trap of Love
  2. Bohemian Sky / そら & マリア / Kira・pata・shining
  3. LOVE MOONRISE / 美月 / Precious
  4. HAPPY RAINBOW / おとめ & いちご / CHU-CHU ♡ RAINBOW
  5. MAGICAL TOY / かえで & きい / マジカルタイム
  6. ViVid Kiss / みくる & セイラ / オトナモード

SPICY AGEHA。アニメ本編でもよく目にする蘭とユリカのコンビ。狙っているとしか思えない組み合わせに歓声も大きく聞こえる。LOVE MOONRISE。まさかの美月単独での出演。流石の貫録。

WM 登場、映画告知、ラストスパート

Fashion Illusion が終わると曲が始まるとのアナウンス。4曲目は「笑顔のSuncatcher」。歌うはもちろん WM の2人。対決ライブ宜しくペンライトを掲げ、コールをしてゆく。立ち上がりこそゆったりした曲調ながら中々の盛り上がり。とやっていると、サビの後半でまさかのスペシャルアピール。中央のメインスクリーンから2人が飛び出し、左右のスクリーンに移った様な演出に会場が沸く。まさかスペシャルアピールまで見ることができるとは。眼福眼福。

そうこうしているうちに「笑顔のSuncatcher」が終了。すると突如あおいときいがステージ上に現れ、何やら知らせがあると言い出す。その中身は12月13日に公開予定の「劇場版 アイカツ!」。最新のプロモーションムービーが流れる。個人的にかえでが飛行機から飛び出し落下するシーンが、かえでの初登場を彷彿とさせ、印象に残った。

そしていちごのアナウンスが響く。曰く、ラストスパート、だと。もう最後か、と感慨深くなっていると、5曲目「アイドル活動!」が流れ始める。「アイカツ!」の代表曲、かつ合いの手を入れやすい曲だけに客席の一体感が心地よい。そして続けて最後の曲「オリジナルスター☆彡」のコールを終え、前半パート完。

アンコール

かと思いきや、会場から「アンコール」の声が。ライブですもんね、とばかりにそれに乗り「アンコール! アンコール!」と言い始める。しばらくすると、あおいの声で帰りの際の注意点のアナウンスが流れ、それに対しておとめが「歌い足りないです~」とかぶせてくる。それをきっかけにあれよあれよと言う間にアンコールに応えるという話がいちごたちから語られる。ここにもアンコールをすることに馴染みが薄いであろう幼女先輩方への配慮が見られて、考えたもんだ、と何だか感心してしまう。因みに、このアンコールに向けてのキャラクタたちの会話の中では、そらの愛鳥、パームが出てきた。くすりとさせられる。

そしてアンコール「SHINING LINE*」がスタート。現れたのは 2wingS の2人。劇中で WM との対決を控えているだけに否が応でも盛り上がる。ここではこの2人を始まりとして今回のライブの出演キャラクタ、総勢14人が入れ代わり立ち代わり歌い踊る。その上、アンコールのこの曲だけはフルサイズ。ここまでの曲が全てショートサイズだっただけに、2番が流れた瞬間、客席からどよめきが。この曲で印象的だったのは、最後のサビで WM の2人がバックダンサーポジションを務める中、フロントにいたのがいちごとあかりだったという点。3年目に向けて WM がいちごとあかりの背を押しているように感じられた、というのは妄想が過ぎるだろうか。

前半終了

「SHINING LINE*」が終わりいちごとセイラが登場。一番盛り上がった、一人じゃないって素晴らしい、といちご。いちごらしい、と感心していると、最後は全キャラクタが出てきて終幕するという話に。ドリームアカデミー、WM、スターライト学園の順で次々にキャラクタが出ては消えてゆく。本当に終わってしまうんだな、と、感傷的になっていると、いちごが再登場。あかりの名を呼び出す。まだあかりだけ出てきていないのだ。するとあかりがスクリーンの端から歩いて登場。どうやら感極まってしまったようだ。会場から励ましの声がかかる中、いちごから最後の締めを促されるあかり。あかりもその言葉に笑顔を取り戻し、これからも宜しくお願いします、と挨拶。次の世代へ、いちごからあかりへ、しっかりバトンがつながれたようで何だかじんわり感動してしまった。

そして今度こそ前半の終わり。両サイドからスクリーンのシャッターが閉まってゆく。その殆どが閉まり、一度ステージ上から消えたいちごとあかりが、閉まりきる寸前にシャッターの隙間から顔を出し、再び手を振り始める。細かい演出にまたしてもにやりとしてしまった。

前半の曲一覧

  1. KIRA☆Power
  2. ダイヤモンドハッピー
  3. ハッピィクレッシェンド
  4. 笑顔のSuncatcher
  5. アイドル活動!
  6. オリジナルスター☆彡
  7. (アンコール) SHINING LINE*

後半スタート

そして間髪入れず、後半戦のアナウンスが。そう、ナイトタイムは STAR☆ANIS のライブがあるのだ。立ち上がっていきましょう、の言葉が流れると、待ってました、とばかりに次々と観客が立ち上がってゆく。初日の16時の公演、まず流れたのは初代 OP「Signalize!」。そして STAR☆ANIS の面々が壇上に現れると会場の温度は急上昇。後半は歌と踊りがメインで、ペンライトを振ったり、コールを入れたり。とにかく盛り上がった。以下、初日16時公演での曲一覧。

  1. Signalize!
  2. Move on now!
  3. アイドル活動!(short)
  4. Trap of Love(short)
  5. fashion check!(short)
  6. Angel Snow
  7. Take Me Higher
  8. ダイヤモンドハッピー
  9. (アンコール) カレンダーガール

1年目の曲が並び、馴染みの曲ばかりで大変に楽しかった。以下、後半で印象的だったこと。

  • アンコールの声が「アンコール! アンコール!」の代わりに「アイ・カツ! アイ・カツ!」だった。叫んでいて、何だか自分までアイカツしている気分になり、気分の盛り上がりが違う。
  • Take Me Higher。劇中ではトライスターが実質休業中だけにこれを入れてくるところにアグレッシブさを感じた。
  • ダイヤモンドハッピー。前半でも盛り上がったが、今回は生歌、フルサイズ、更に STAR☆ANIS のメンバーによるあおりによって一層盛り上がった。
  • カレンダーガール。アニメ版1年目の最終回のキー曲だけに切なさを感じた。

終幕

STAR☆ANIS の最後のコメントも終わり、今度こそ本当に終了。ブロックごとに退場する旨のアナウンスが流れ、会場が明るくなる。心地よい疲れの中、友人を待ち、「アイカツ!」話に花を咲かせながら居酒屋で打ち上げて解散。とても充実したライブだった。

その他の公演

初日の16時の公演を含めて3公演を観覧してきた。基本的な流れは同じ。異なる箇所、印象的だった箇所を抜粋して以下に記す。

2日目16時公演

前半

対決ライブ。何とドリームアカデミーの勝利。スターライト学園の勝利、という作りだと思っていただけに、少し変えてくる趣向に驚かされた。もちろんここも互いをたたえ合う「アイカツ!」のスタイル。

後半

歌われた曲は以下の通り。

  1. 笑顔のSuncatcher
  2. Growing for a dream
  3. stranger alien(short)
  4. 永遠の灯(short)
  5. Precious
  6. Sweet Sp!ce
  7. アイドル活動!(Ver. Rock)
  8. オリジナルスター☆彡
  9. (アンコール) SHINING LINE*

1日目16時とは打って変わって2年目の曲が中心。あおいの「stranger alien」、ユリカの「永遠の灯」、美月の「Precious」と言った個人キャラクタの歌が流れたのが印象的だった。「stranger alien」のときは「prism spiral」が来ると言う期待を良い意味で裏切ってくれた。更に、劇中であおいが踊っていた特徴的な振りと共に歌っていたため、感動すら覚えた。

「笑顔のSuncatcher」では歌詞に「BIG WAVE」が入っていることに引っかけて、STAR☆ANIS の誘導で観客によるウェーブが行われた。綺麗なウェーブになり楽しかった。

20日19時公演

前半

この日の対決ライブはスターライト学園の勝利。やはり回によって結果を変えてきていることに感心しつつ、やはりスターライト学園の勝利が嬉しかった。

後半

歌われた曲は以下の通り。

  1. KIRA☆Power
  2. ハッピィクレッシェンド((多分)short)
  3. ミトレジャーノ!(short)
  4. オーロラプリンセス(short)
  5. オリジナルスター☆彡
  6. 笑顔のSuncatcher
  7. ダイヤモンドハッピー
  8. アイドル活動!
  9. (アンコール) カレンダーガール
  10. (アンコール2) SHINING LINE*

千秋楽のこの日、印象的だったのは何と言ってもアンコールが2回あったこと。引っ張りに引っ張る。泣かせる演出である。また、劇中では第70話「おしゃれ探検隊 クールエンジェルス!」の BGM で一度流れただけの「ミトレジャーノ!」を入れてきたところに変わらぬアグレッシブさが垣間見えて感心した。また、この曲では前奏と後奏で壇上でバレエにも似た伸びやかなダンスが見られた。格好良い。

総感

前半部分は3回とも殆ど同じ「内容」だったにもかかわらず、見れば見るほどそこにキャラクタがいるように感じられ、飽きないどころか盛り上がって行ったように感じられた。後半部分は、ウェブ上の色々の情報を見ると全部で6回あった STAR☆ANIS の公演は毎回曲が違ったようだ。それを毎回歌い踊った熱意と根性がとても「アイカツ!」らしい。

今回のライブは「アイカツ!」のファンなら参加して損なしのとても楽しく盛り上がったイベントだった。展示物があったり、キャラクタのコスプレをしている人がいたり*1、と、ライブというより一種の祭りのように感じられた。来年も開催してほしい。

*1:いちごのカチューシャを付けている、という人から、スターライト学園のジャージを着ている人、髪の毛から足先までしっかり「コスプレ」の人まで色々