2014年版 話数別テレビアニメ10選
2014年も残すところあと少し。今年も沢山のアニメ作品が放映された。その中でも著者が見て「これはおすすめしたい」と思ったものを話数別に10集めた。詳細は以下より。
(1) ノブナガン 第2話「進化侵略体」
主人公のしおが世界を守る機関「DOGOO」に入隊を決める回。決意に際してしおが苦悩する姿と、唯一無二の友人、かおるがしおにいつでも味方だと声をかけ、それを受けてしおが顔をあげて進んでゆく様が勇ましく格好よい。
(2) いなり、こんこん、恋いろは。 第10話「いなり、こんこん、恋いろは。」
主人公のいなりが、天岩戸に閉じ込められた友人で神様の宇迦之御魂之神(うかのみたまのかみ)を助け、授かっていた神通力を返し、それと共に二度と会えなくなってしまう最終回。いなりが堅く閉ざされた岩戸を負傷しつつも開けようとする姿を始め、宇迦との別れのシーンに交わす会話や、もう宇迦に会えないということを実感して泣いてしまうところなど、感動的な場面が多い。そうでいながら爽やかにポジティブに幕を閉じるのも好印象。
(3) selector infected WIXOSS 第8話「あの契は虚事」
カードバトルで一定数の勝利を収め、自分の願いを叶えられるはずのキャラクタ、遊月がカードの中にいる少女「ルリグ」になってしまう回。話の根幹をなしていると思っていた「夢限少女」の話がそもそも嘘だったということに加え、遊月がカードの中にいるというビジュアル面のインパクトが凄まじかった。
(4) ノーゲーム・ノーライフ 第6話「一手(インタレスティング)」
天翼種(フリューゲル)に奪われた図書館を巡って、物語のメインキャラクタコンビ、空と白が天翼種のジブリールと「具象化しりとり」で戦う回。「リソスフェア(岩石圏)」消失による落下から始まる激しすぎるしりとりにけりをつけたのが「クーロン力」を消しての極超新星、というスケールの壮大さに息を飲んだ。
(5) ノーゲーム・ノーライフ 第9話「解離法(スカイ・ウォーク)」
忽然と姿を消し、存在した記憶も周囲の人間から消えた空を求めて白が単独で戦う回。タネは「存在を奪い合うオセロ」というぶっ飛んだゲームなのだが、白が空の思考を読んで見えない盤面に駒を打つ、という超人的なストーリー構成と、空白コンビの一体感振りに唖然とした。
(6) アイカツ! 第90話「ひらめく☆未来ガール」
あおいが自身の出演するミュージックビデオ(MV)を作り上げる回。この回は、とにかく完成した MV の出来がすごい、の一言に尽きる。本作お馴染みの 3DCG を活かした造形と演出が格好良い。
(7) 黒執事 Book of Circus 第9話「その執事、従容」
義肢の素材が人間の骨であることが判明し、サーカス団のリーダー、ジョーカーは気絶、シエルの命によりセバスチャンが技師を屠り、最後には誘拐事件の犯人の伯爵や技師、しまいには被害者の子どもたちごと現場となった邸宅を燃やしてしまう回。真実が壮絶だったこともさることながら、全てが灰になる結末に固唾を呑んだ。
(8) SHIROBAKO 第3話「総集編はもういやだ」
主人公のあおいが東奔西走した末、自分が担当する話数を完成させる回。あおいの表情の(主に制作上のトラブルに起因する)豊かさが緊張感のあるストーリーにユーモアを加えている。また、無事に出来上がった話数の上映で締めくくるという構成が心憎く、あおいの頑張り振りも相まって泣かせるエピソードとなっている。