アイカツ! 122話
「アイカツ!」の第122話から。
ドラマを使ったネタ回。
粗筋
あかり、スミレ、ひなき、珠璃は自分たちの出演したドラマ「ヴァンパイアミステリー」の DVD を放送に先駆けて楽しんだ。
所感
あかりたちが映像を見てわいわいとしているだけ、という回。何だか深夜のバラエティ番組を見ているようで純粋に笑えた。
しかし、笑いの本番はこれからである。なんとキャラクタ名が以下のように変更されているのだ。
- あかり→あかりサンシャイン
- スミレ→スミレジェラート
- ひなき→ひなきツイスター
- 珠璃→珠璃アス・シーザーサラダ
- 織姫学園長→レジェンド織姫学園長
文字面が既におかしくてたまらない。珠璃アス・シーザーサラダは言わずと知れたローマの政治家「ジュリアス・シーザー」のパロディだろうが、なぜにサラダ。突っ込んではいけない、と分かってはいるが突っ込みたくなる。そこに加えて、途中あかり、もといあかりサンシャインがスミレ、もといスミレジェラートの名を繰り返し口に出すシーンがある。ここが非常に笑えた。言葉にして聞くことがこれほどおかしさを誘うとは思いもしなかった。
そして、今回の山場。スターライト学園ならぬ「ヴァンパイア学園」のアイドルたちが登場する B パートのシーン。ここは感動と興奮が入り交じり、笑いが止まらなかった。感動と興奮はいちご世代のアイドルたちがほとんど集合していたためだ。笑いの要素は、いちごたちがヴァンパイアになった、というところまでは良いとして、その立ち振る舞いがまるで平時と変わっていない点にある。特に
蘭「これ、アイカツか?」
いちご「ううん、私たちの熱いヴァンパイアアイドル活動、ヴァンカツ、始まります!」
にはやられた。更に、そこに来てとどめの学園長が
ヴァンパイアは闇に生きる存在。だからスポットライトを浴びることができない! つまり、ヴァンパイアアイドルは、ファンの前に出られないのよ! ラジオにブログ、執筆活動くらいしかできないアイドルになってしまったの。
というセリフを、縦線による陰の入った顔で言う。ヴァンパイアになった代償が意外と何とかなりそうなのがおかしく(実際ヒカリが似たようなものである)、いつもは堂々の風格を持つ学園長が顔に陰さしているというのも一歩間違えればとてもシリアスなシーンだが、持って行き方がうまく完全にコメディとなっている。そして最後は、あかりサンシャインがレジェンド美月をドーナツで射るシーン。ここは何故か魔法少女ものの必殺技のような構成になっている。なんでだ。
その他にも、
- 出てくるテロップがバラエティ番組風
- 語尾が「~よ」「~わ」のひなき
- 手から破壊光線を出すヴァンパイア
とネタがたくさん見られた。スミレの牙が見えて終わり、というのも何気なく効いていて、お腹一杯になる良回だった。
*1:entiesa は動詞 entesar の活用の一つ