アニメと音楽のメモ帳

アニメと音楽についてまとまりない文章を。

アイカツ! 174話

アイカツ!」の第174話から。

1日目の回。

粗筋

リサは、スターライトクイーンカップで歌う曲に美月の代表曲「Move on now!」を選んだものの、実況解説として美月が来ることが分かり、ちゃんと歌えるかどうかを気になり怖気づいてしまう。そんな折、ドラマで共演した珠璃から、他人と比較してではない個人としての自分に自信を持つことで世界が広がったという話を聞いたリサは、美月のではなくリサの「Move on now!」を披露することを決意。そして時は流れ、リサが出演するスターライトクイーンカップ初日。リサは見事なパフォーマンスを披露。惜しくも順位こそ2位だったものの、アピールレベルは高評価。更に美月直々にパフォーマンスを褒められ、リサは笑みをたたえるのだった。

所感

アイカツ!」はここから始まったと言っても過言ではない「Move on now!」を最新キャラクタの一人であるリサが歌う、というそれだけで感慨深いのだが、美月が歌っていたときと歌自体の印象が違って聞こえたのに驚いた。例えばサビの

いつだって あこがれを現実にできるのは 信じるチカラ

という歌詞は、大スターたる美月が歌うと「こうやって夢を実現させた」という説得力が前面に出てくるが、スターライトクイーンへの挑戦者たるリサが歌うと「正に今実現させている途中」という現在進行形の躍動感を伴う。同じ曲が、世代と歌い手が変わることで異なった曲へと変貌する。とても興味深いことが分かった回だった。

ステージ外でのリサ自身の言動もグッとくるものだった。それは順位が発表されたシーンでのこと。珠璃に次いで2位だったことに対して、リサが寂しげに笑むのだ。現状を飲み込む速さにリサの大人びた内面が見える。一方、美月から褒めの言葉を聞いたときには心底嬉しそうな表情を浮かべる。このシーンまでは、やはりどこかやりきれない想いがあったのかも知れない。中学2年生という微妙な年頃の心情が察せられるようで目頭が熱くなった。良かったね、リサっぺ。