アニメと音楽のメモ帳

アニメと音楽についてまとまりない文章を。

プリパラ 86話

「プリパラ」の第86話から。

スプドリの回。

粗筋

スプリングアイドルドリームグランプリが近づき、ふれんど~るとセレパラ歌劇団の面々は練習の日々を送る。そして迎えたグランプリ当日。出場者全員がスプリングコーデになるものの、そのどれも光らない。勝負は延長戦にもつれ込み、はじまりのチャームベルを目指しての競争が始まる。皆がゴールドエアリーで羽ばたく中、ひびきは一人ゴールドエアリーより上位のプラチナエアリーに変化。独走を始める。どんどんと先に行くひびきの遥か後方にいるらぁらは、ひびきを助けたいと決意したファルルに促され、ゴールドエアリーのままながらひびきに追いつき、ファイナルエアリーフォームに変化。ひびきを追い越しチャームベルを鳴らす。こうしてひびきの目論見が崩れ去った、その直後セレパラ城が突如として崩れ始めるのだった。

所感

友情のパワーを得たらぁらは無敵だった。エアリーの差さえ文字通り飛び越え、僅差ながらひびきに勝つ。それも、今回の冒頭ではひびきを止めることに不安をもらしていたところからみれぃの励ましを受け、ファルルの求めを力にしてひびきに迫ってゆくさまは実に主人公然として格好良かった。

一方のひびきはと言えば、自信があったろう四季のプリンセスになることかなわず、よってボーカルドールになることもできない。しかも、ひびきの願いを阻止したのは、ひびきが敵視するらぁらだった、とここまで条件が揃えば、ラストシーンでひびきが茫然自失となっていたのも致し方あるまい。問題はひびきの心だ。今回の競争シーンでもひびきに追いつかんと奮闘するらぁらたちを見て、

まるで自分を目標に成長してきた後輩たちのようだ。うっかり君たちを愛してしまいそうになるよ。だが、それも幻だ!

と飛び去る。人間としての愛情は持っているのだが、幼少期のトラウマがそれを俯瞰させ遠ざけてしまっているように感じられる。願望成就こそ阻止されたが、ひびきの傷ついた心はケアされないまま。そんなひびきの精神状態をあらわにするように、訪れるセレパラの崩壊。ひびきは、プリパラはどうなってしまうのか。プリパラを誰よりも愛したひびきが救われることを切に願う。