アイカツスターズ! 27話
「アイカツスターズ!」の第27話から。
ゆめの方向性の回。
粗筋
ゆめは My Little Heart のオータムコレクション発表会を見に行くことになり、何と成り行きでその打ち合わせを見学する幸運に恵まれる。同行したリリィと共にひめと話していると、夢の話に。リリィは自分のブランドを立ち上げることが夢と言う。一方のゆめは、目指すアイドル像を尋ねられ、ひめのようなアイドル、という回答をする。それを聞いたひめは困ったような表情を浮かべ、その場を去ってしまう。色々な人の目指すアイドル像を聞いて回るゆめは、自分のように誰かのようになりたい、という目標を抱いている人がいないことを知る。そして、オータムコレクションで華麗に舞い歌うひめの様子を見て、確信する。ひめはひめ、自分は自分だ、と。まだ明確に目標は決まらないものの、ゆめはそれを探すことをひめに宣言すると、ひめもそれを後押しするのだった。
所感
ゆめがS4を目指すための、本当の意味での第一歩を踏み出した回だった。ひめに憧れるあまり、ひめ自体を目標に据えてしまう。それは前シリーズ「アイカツ!」の第77話であかりが通った道。気付き方こそ違えど、ゆめも自分の道を模索し始めた。ゆめの前途が明るからんことを。
さて、今回はゆめの方向性の他に気になることが出てきた。ゆめが第1話で放った特殊なオーラのことである。それを気になったすばるがひめに聞くものの茶を濁され、学園長からは深入りをやめるように忠告される。すばるは、ひめと話しているときに、そのオーラのことをこう表現していた。
まるで実力以上の力、みたいな……。確か、お前も1年の頃、そんなことあったよな。
ひめにも同じことがあったとなればゆめの行く先に何が待っているか、ある程度は想像可能だろう。それだけに、学園長を含めて事情を隠そうとしているのが怪しい。何があるのか。「実力以上の力」というワードからは「無理」という単語が連想される。悲劇が生まれないことを切に願う。