アニメと音楽のメモ帳

アニメと音楽についてまとまりない文章を。

Lostorage incited WIXOSS 7話

「Lostorage incited WIXOSS」の第7話から。

千夏が悪役になってゆく回。

粗筋

千夏は紅の依頼で、セレクターをブックメーカーと契約させるアルバイトを始め、セレクターたちの恐怖や焦りを煽っては、次々に契約書に署名をもらってゆくのだった。

所感

千夏がどんどん悪に染まってゆく様子にぞっとした。中盤でセレクターの女性に対して契約を迫ったときは、千夏がわざとバトルに負けることで相手に貸しを作り、それでも契約を怪しむ相手を暴力的に脅すことで、強引に契約を結ばせる。また、後半で同級生の翔平に契約を持ち掛けるシーンでは、妖艶な声色でバトルに誘い、翔平を負かし追いつめてからこれまた怪しい目付きで契約を促す。このシーンでは、翔平が千夏に対して千夏本人かどうかを怪しむ発言をしているが、そう思ってしまうのも頷けるようなキャラクタの変わり方である。千夏は何を思っているのだろうか。今回の話は、千夏のこのセリフで締めくくられる。

ようやく私になったの。

すず子から頼られることは自分を縛る、と千夏が考え苦しんでいることを考慮に入れると、自分の力で成果を上げることにより、目的とする記憶の改竄に近付いているという達成の意味合いが込められているとも取れる。それは修羅の道であり、その先には尊い友人との永遠の決別が待っているが、環境に耐えることができなくなり、自暴自棄に陥った千夏には他に道がないのだろう。そんな千夏を、すず子は救い出せるだろうか。期待したい。