アニメと音楽のメモ帳

アニメと音楽についてまとまりない文章を。

フリップフラッパーズ 9話

「フリップフラッパーズ」の第9話から。

ココナを巡る争いの回。

粗筋

ココナはパピカに腹を立て始める。パピカがココナと何者かを取り違えて話しかけてくるせいだ。その内、ココナのつれない態度にパピカも機嫌を損ねてしまう。そんな状態のまま2人はピュアイリュージョンへ。辿り着いた何もないだだっ広い空間で早くもアモルファスを発見したココナがそれのある方向へ走り出すとヤヤカたちが登場。それでもココナがアモルファスを手に入れるが、ヤヤカと行動している双子、トトとユユと共に別の空間へ閉じ込められてしまう。ココナを助けようとするパピカは何度もココナの名を呼ぶ。それに応えるようにココナがパピカの名を叫ぶと空間が消滅し、ココナはパピカの元へ。するとヤヤカはココナに襲い掛かり、ココナからアモルファスを奪ってしまう。ここでヤヤカの挙動にためらいがあったことを理由に今度はユユがココナに襲い掛かると、ヤヤカが身を挺してココナを守り、動かなくなってしまうのだった。

所感

ココナとヤヤカの過去が少しずつ分かって来た。2人が友人になったきっかけは病院の待合室での何気ない会話。しかし、そこには何らかの思惑が働いているらしく、ヤヤカの回想シーンでは、ヤヤカが謎の男たちから以下のような指示がなされる。

このまま対象の監視を続けろ。あの少女の隣が、お前の居場所だ。

即ち、ヤヤカがココナに近付いたのはココナを見張るため、ということ。指示が何を目的としているのかは不明だが、アモルファスやピュアイリュージョン、更にはアモルファスがココナの大腿部に埋め込まれていることも無関係ではないだろう。指示された内容とは言え、大切な友人たるココナの隣がヤヤカの定位置となった。しかし、今その場所にはパピカがいる。ヤヤカの感情が荒立つのも無理はない。

ここで気になるのは、ヤヤカが一体何者であるか、ということだ。幼少期から謎の組織の一員として活動し、それは現在も続いている。アモルファスを集めることが行動の第一義に据えられているが、ヤヤカはそれを心の底では望んでいない様子。幼い頃にできた大切な友人と争うことを強いられているのだから、自然な感情と言えるだろう。そんな、ココナと組織との間で揺れるヤヤカが今回倒れてしまった。絶命を決定づける描写はなかったため、生き延びていると信じたい。そして、目を覚ましたらどうかココナとの友情を復活させてほしいところではあるが、どうなるか。

更にはパピカの様子もおかしい。第7話、第8話と続けてパピカの口から出てきた「ミミ」という名。今回の最後では、パピカは「ミミ」が消えたような反応をして狼狽している。それが何の前触れもなかったことが何とも不気味だ。加えて、パピカは「ミミ」についての記憶とココナについての記憶とを混同していた。パピカのパートナーという「ミミ」。一体何者なのか。何故パピカは突然「ミミ」のことを思い出し、慌てふためいたのか。何かが分かっているようで謎がどんどん深まっていっているパピカ。次回何かしら謎の解消に向けての進展は見られるだろうか。期待したい。