アニメと音楽のメモ帳

アニメと音楽についてまとまりない文章を。

ガーリッシュ ナンバー 9話

「ガーリッシュ ナンバー」の第9話から。

高笑いが消えそうな回。

粗筋

千歳たちの事務所に新人の桜ヶ丘七海が加わり、早速クースレのアフレコ現場に見学にやって来る。七海がクースレの、更には千歳のファンだと言うのを聞き、千歳は喜び、また万葉から後輩が出来たと指摘されたことで自分がプロであることを自覚する。

そして後日、千歳は事務所の社長、難波からある決定を知らされる。それは、悟浄の担当声優を千歳から七海に変更するというものなのだった。

所感

いつも根拠のない自信に満ち溢れ、勝気。良くも悪くもそれが持ち味となっている千歳に変化が見られた。前半ではプロとしての意識が芽生えたこと。こちらはときたま見られる焦りと共に考えれば千歳の成長と捉えることができ、千歳としては「殊勝」な考えであり喜ばしく思える。一方、後半で悟浄の担当替えが告げられた影響は悪い方向に大きそうだ。千歳があまりプロらしくない振る舞いをしてもやって来られたのは悟浄の貢献するところが大きい。仕事の面でも、精神の面でも、だ。そんな千歳の拠り所たる悟浄がマネージャーでなくなり、あまつさえそのことで機嫌を悪くした千歳は悟浄を悪く言ってしまい、お世辞にも良いとは言えない雰囲気になってしまった。いつもは千歳の堂々とした振る舞いに呆れつつも締めるところは締め、妹の誕生日を祝おうとする心意気もある兄、悟浄。いつも軽口を叩き合う烏丸兄妹の絶妙な仲の良さが本作の楽しさの一要素であるだけに、そこに溝が走るのは見ていて何とも落ち着かない。とは言え、千歳の性格を考えると素直に謝って一件落着ともならなそうである。仕事もプライベートもピンチの千歳。次回どう動くか。本作を見ていて感じたことのない緊張感がたまらない。