アニメと音楽のメモ帳

アニメと音楽についてまとまりない文章を。

メイドインアビス 13話

メイドインアビス」の第13話から。

最終回。

粗筋

ナナチとミーティは、かつて人体実験の被験者として強制的に呪いを受けさせられ、結果ミーティは異形の姿になり、加えて何をしても苦しむだけで死ぬことができない体になってしまっていた。ナナチは、レグの火葬砲ならばミーティを死なせられると考え、レグにミーティを殺してくれるよう、依頼。レグは、悩みながらもこの依頼を受け、ミーティを撃つ。

ミーティが消えて間もなく、リコが目を覚まし、リコとレグのパーティにナナチが加わることになる。こうして、3人になったリコたちはアビスの更に奥深くへと歩を進めて行くのだった。

所感

ミーティにまつわる話が衝撃的だった。人体実験の結果だったというのもさることながら、ミーティが苦しみながら人間の形状を失ってゆく様は、見ていて心が痛くなった。また、ミーティをようやく死なせてあげられる段階になってからのナナチの葛藤と泣き叫びからは、察するに余りあるナナチの心情が察せられるようで涙を誘った。

そんなこんながありつつも、強力なメンバー、ナナチが加わったリコ一行。アビスの底でライザには会えるのか。冒険の行く末が気になるところだ。

総感

「アビス」と呼ばれる大穴を巡る冒険もの。コロコロとした見た目のメインキャラクタたちが愛らしい一方、彼らが戦いや「呪い」の影響で苦しみを強いられる場面は生々しく描かれており、この二面性が魅力でもある。冒険とは危険と隣り合わせ、という本質的な部分がそこには表現されているのだろう。一方でキャラクタたちはただ冒険するだけではなく、その途中で色々な人々と出会う。そこで発生する心の通わせ方、やり取りは、世界がこの作品特有のものであっても普遍的な描かれ方をしており、共感を呼ぶ。劇伴はリバーヴを印象的に使った空間系を基調とし、アビスの神秘的でかつどこか恐ろしい雰囲気を増幅している。