アニメと音楽のメモ帳

アニメと音楽についてまとまりない文章を。

このはな綺譚 3話

このはな綺譚」の第3話から。

蓮と棗の回。

粗筋

宿泊客の一人が棗を一目見て気に入り棗に懐き、その客が若く可愛いことに蓮は心中穏やかでなくなる。蓮の虫の居所が悪いことを気遣う柚にそのことを相談した蓮は、自分の気持ちに気付く。後に、実は客が男であること、実は棗が男だと客が勘違いして憧れの気持ちから懐いていたことを知り、蓮は胸を撫で下ろすのだった。

所感

今回は蓮と棗が互いに思い合っていることが分かり、その関係性に唸らされた。蓮は素直に気持ちを出せず、それ故か、棗が客に懐かれたことで自分が寂しいということに最初は自覚がない。そのことに気付くのは柚から指摘されてからのことだが、ここでは自分の寂しいという気持ちからか落涙するシーンが見られ、蓮のいじらしさが伝わってくる。一方の棗は蓮への好意を、プレゼントを贈ったり、額に口づけをしたり、と、きちんと行動で示す。また、客が蓮へ関心を寄せたときにそれを制止していたところから考えるに、棗も蓮のことを特別に思っている様子。行き違いもあったが、誤解も解け、二人の仲は深まったことだろう。初秋に視聴するのに相応しい、爽やかなエピソードであった。