アニメと音楽のメモ帳

アニメと音楽についてまとまりない文章を。

幻影ヲ駆ケル太陽 6話

「幻影ヲ駆ケル太陽」の第6話から。

せいらの過去が垣間見えた回。

粗筋

せいらとぎんかは実里と花苗という少女と出会う。実里たちは幼馴染で仲が良く、せいらたちもすぐに意気投合。しかし、実里はある日、持病が悪化して、入院してしまう。見舞いに来た花苗は謎の少女にかどわかされ、実里を助ける代わりにダエモニアになってしまう。アストラルクスに入ったせいらたち。しかし、せいらはダエモニアが花苗だと分かると攻撃の手を緩めてしまう。そのとき、あかりに発破をかけられたことで持ち直し、ダエモニア撃退に成功する。戦闘後、せいらは過去に友人真美をダエモニアのせいで失ったことをあかりに告げる。

所感

せいらが頑なにダエモニアを悪と決めつける理由が分かった。ダエモニアの動きに巻き込まれたせいらの真美が死んでしまっていたのだ。それをダエモニアが絶対的な悪だと自分に信じ込ませることで真美への弔いとしていたのだ。

だから、ダエモニアの声を聴き理解しようとするあかりが許せなかった。理解しようとすることは、即ちその者への許しを含んでいる。友人である真美を殺したダエモニアを許す可能性とは、せいらにとっては理不尽な真美の死を肯定することになるのだろう。だから、

声を聴いたら、真美を裏切ることになる気がしたから……。

と泣きむせぶせいらの胸には、目の前で死んでいった真美に何もできなかったことへの怒りと悲しみがこもっている。まだ、具体的にせいらが成長したとは言えないものの、エティアが

今のせいらには必要なのよ、あのチームが。

と言った所以はここにあるのだろう。友人を失った過去を乗り越えてせいらがどういうキャラクタになるのか期待だ。