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アニメと音楽のメモ帳

アニメと音楽についてまとまりない文章を。

櫻子さんの足下には死体が埋まっている 9話

「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」の第9話から。

祖母の回。

粗筋

  • 百合子から櫻子に依頼が。それは亡くなった百合子の祖母が、生前百合子にプレゼントすると言った絵画を、遺品の絵画3枚の中から特定してほしいというもの。櫻子は3枚のそれぞれにプレゼントに相応しい理由を説くが、見つけることはできないと言う。それは、百合子と百合子の祖母との間に親愛があることを櫻子が断定し、その2人が交わした約束の対象だからこそ櫻子にはプレゼントされるべき絵画を特定することはできない、ということ。百合子は櫻子の説明に納得し、自分でその絵画を見つけることを心に決めるのだった。
  • 正太郎は正太郎の祖母の墓参りの足で九条邸を訪れる。櫻子とばあやの関心は、正太郎が土産として持参したプリン。それは正太郎の祖母の墓に供えるものとして正太郎が購入したもので、正太郎の好物。一方、祖母はプリンをあまり好きではなかったにもかかわらず生前正太郎が見舞いに訪れる際には必ずその店のプリンを所望していたと言い、正太郎は不思議そうな表情を浮かべる。それを見たばあやは正太郎の祖母の心情を解き明かす。それは正太郎の祖母が末期のがんに侵されていたため、正太郎に自分の苦しむ顔を見せまいと痛み止めを打ち、その効果が現れるまでの時間を稼ぐため、そしてプリンを食べて喜ぶ正太郎の姿を見たいと考えたため。自分が祖母に無理をさせていたのだ、と嘆く正太郎を櫻子とばあやは慰め、正太郎は涙を流すのだった。

所感

AパートとBパートに連続性はなかったものの、両方ともキャラクタの亡くなった祖母に関するエピソードであった。祖母が孫を大事に思い、何かしらのメッセージを残す。解き明かされた謎が、表層的でないその想いだったところが印象的であった。また、正太郎のこのセリフが2つのエピソードをつなぐ。

下らないから、価値があるってこともあるじゃないですか。

それはBパートでのばあやの解説にも色濃く出てきており、正太郎を「哲学者」と呼んだ櫻子の評価はあながち間違ってもいないようだ。人情というものに縁遠い櫻子と人情を言葉にする正太郎。良いコンビである。

その櫻子はBパートで正太郎の持参したプリンを食べて目を輝かせ、ばあやに食べるのは1つだけにするように言われながらばあやの目を盗んで2個目のプリンを食べようとしてばあやに見つかり、手を叩かれ不服そうな顔をする。第7話に続き、甘いものに目がないというキャラクタが櫻子の可愛らしいところ。今後も見られるだろうか。楽しみにしたい。

さて、今回のラストシーンは圓一重(ひとえ)という少女が自宅の外に出るというものだった。一重の背中には揚羽蝶の羽が一瞬見え、場面はこのセリフで締めくくられる。

今、飛んで行くから……! 待っててね。……先生。

今まで見え隠れしていた黒幕が遂に姿を見せるのだろうか。緊迫感が漂う。

今回のハイライト

櫻子がプリンを食べて満面の笑みを浮かべるシーン。いつもの櫻子らしからぬ喜色満面の様子に見ているこちらも笑顔にさせられた。