アニメと音楽のメモ帳

アニメと音楽についてまとまりない文章を。

アイカツ! 119話

アイカツ!」の第119話から。

一歩踏み出せる回。

粗筋

みやびは自分のファンである城沢トモヨという少女に悩みを打ち明けられる。それは「長身で『格好良い』と言われるが本当は女の子らしくおしゃれをしたい」というもの。みやびはこの悩みに応えられず、そのことをあかりたちに相談する。こんなときに今までのアイドルはどうしてきたのかを一同で調べていると、そこにさくらがやってきて学園長の元へ誘われる。みやびがさくらと共に学園長の部屋を訪れると「ヤマトナデシコアイドルフェス」への参加を打診される。みやびはこれを快諾し、さくらとの練習が開始。みやびはその中でさくらが兄の反対を押し切ってアイドルの道を進んできたことを聞く。また翌日、天気キャスターへの一歩を踏み出したことへの喜びを話すあかりの姿をみやびは見、フェスへの自分の意気込みをキラキラッターにつづる。そして渾身のフェスが終わり、楽屋に戻ったみやびが目にしたのは、女の子らしい服に身を包んだトモヨの姿。トモヨと笑顔を交わしたみやびは「アイドル道」を究めることを心に決めるのだった。

所感

一歩踏み出す、ということに重点が置かれた回だった。さくらのスターライト学園入学、あかりのお天気キャスター、みやびのキラキラッター、そしてトモヨのおしゃれ。どれも形は違えど、今までの自分を成長させるためになくてはならないもので、かつ自分で踏み出すためにはそれぞれに勇気の要る一歩である。みやびはさくらと共に学園の代表を務めることについて劇中でこう述べていた。

そのような大役、アイドル界の新参者である私に務まるかとも思ったのですが、ただ怯え立ち止まっているだけでは、その先に広がっている素晴らしい景色を見ることはできない。その一歩を踏み出さねば、新しい世界を訪れることはできない。そう思い、お引き受けすることにしました。

実にアイカツ!らしいテーマであり、その上でみやびらしい、どこか凛としたところが感じられるのが今回の見ものだった。そう言えば、一歩を踏み出すというのは OP テーマソング「Du-Du-Wa DO IT!」の歌詞「踏み出した最初の一歩」を思い出す。今までもテーマ曲を本編に取り入れることで有機的な面白さを生み出してきたアイカツ!だけにこれも狙いだろうか。

なお、今回出てきた城沢トモヨはおとめ役の黒沢ともよのパロディネームであろう。スミレに彼女の姉、あずさ、そして第116話のゲストキャラクタ、小橋彩香がそれぞれ、いちご役の諸星すみれ、あおい役の田所あずさ、蘭役の大橋彩香をうかがわせるネーミングであることから、3rd シーズンのキャラクタは 2nd シーズンまでの主要キャラクタの声優名を使うだろうことが予想される。この調子だと次はユリカ役の沼倉愛美だろうか。ゲストにも注目どころがあるというのはそれだけで何だか楽しい。