アニメと音楽のメモ帳

アニメと音楽についてまとまりない文章を。

探偵チームKZ事件ノート 2話

「探偵チームKZ事件ノート」の第2話から。

彩が夢見る女の子な回。

粗筋

声明文を作るように依頼された彩は、自分に関係ない、と一旦はこれを突っぱねるものの、自分を仲間だと思ってくれた和臣の気持ちに応えようと依頼を受けることに。盗難された自転車が停めてあった現場へと彩は和臣と赴き、和臣を待っていた貴和たちと合流する。現場には自転車のチェーンの被覆片が残されていたが、犯人を特定するには不十分。和典は和臣に対して警察へと届けるよう促すが、塾への通学手段として禁止されている自転車のことを親に知られる訳にはいかない、と和臣はこれを拒否する。犯人探しを続行することになるが、時間が遅いため、明日仕切り直すことに。彩は貴和に家まで送ってもらい、無事帰宅。家に入った彩は母親から心配していたと声をかけられる。それは、塾の近くで強盗事件が発生していたことに起因するものだった。

所感

強盗の話が出てきて推理ものの様相が大きくなってきた。一方で和臣が割り当てたチームの分担は、得意科目を根拠としている。今後の「捜査」にどんな効果があるかが気になり、面白そうに感じた。

一方、彩が意外と乙女だった。それは、貴和に家まで送ってもらったシーンで分かる。貴和の整った顔立ちと自信のある振る舞いに将来の彼氏像を重ねるのだ。ぼっちとして話がスタートしただけにそういったことには触れないものかと思ったが違っていたようだ。それでもすぐに夢見ていたことに気付き、現実に戻ってくるところには彩の冷静さがうかがえる。憧れと現実に生きる年頃の彩の心情にも注目したい。

彩の心情と言えば序盤での和臣とのやり取りも見逃せない。一度和臣の依頼を断った彩はこうモノローグで言っていた。

こうやって、人間は友達を失っていくのかも知れない。もしかして、こんなことが今までにもあったのかも……。私はそれに気付かずに、何度もそういうことを積み重ねて、今みたいな一人ぼっちになってしまった。若武君は、私を仲間だと思ってくれたんだ。今まで、他の誰も、そんな風に言ってくれたことなかった。

和臣が初めて「仲間」だと認識できた相手であり、そのことに自分が一人ぼっちでいる原因の一端を見出す。彩の感受性は目を見張るものがある。これがチームKZとどう反応するか、気にかけておきたい。