ムシブギョー 21話
「ムシブギョー」の21話から。
恋川がシブい回。
粗筋
真田のもとへ向かう仁兵衛と火鉢は城内で大岡たちと合流する。そこにまたしても幻術が。恋川がこれにかかり、単独城外へ。そこに待ち受けていたのは三好青海入道・伊三入道。恋川が人斬りであると見抜き、恋川に迫る。苦戦を強いられる恋川は、母親殺しの犯人として父親を追いつめたときのことを思い出していた。手にかければかけるほど何も感じなくなる、と言う入道に対して、恋川は、人を殺した重みを背負う、と主張し、相手を細切れにする技「慈合い切り」で2匹を撃破する。
所感
恋川がメインの回だった。父が母を殺したと思い込んで父を追いつめ、その過程で人を斬りに斬ったが、殺してきたことに関しては、
苦しくて、苦くて、息ができねえほどだ。
その手がな、奪った命の数だけ重いんだよ。鉛のように、地獄のように、重いんだよ。
俺は、この重さを背負って生きていくんだ!
と、あくまでも罪深いことを忘れないでおり、かつその思いを受け止めている。人間の心を捨てていなかったところに安心し、またそれを受容して生きてゆこうとする姿勢は神々しくすらある。A パート最後のシーンの
生きてやるよ、ずっと、ずっとな。
と言って眠るシーンは、それを具現化しているようだ。恋川は、強い。