アニメと音楽のメモ帳

アニメと音楽についてまとまりない文章を。

Free! 7話

「Free!」の第7話から。

まさかの遥、敗北回。

粗筋

似鳥からフリーの100mにしかでないことを問い詰められた凛は、父親のことを話し始める。父親も良い泳ぎ手だったが、漁師となり、事故で他界。果たせなかった夢を叶えるのが目標だと言う。そのために遥は越えなければいけない、と決意新たな凛。大会当日、遥は凛にタッチの差で負け、予選敗退を喫する。凛に高々と勝利の宣言をされ、遥は何を思うのか。

所感

前半における心理描写が特徴的であった。凛の夢の中の不自然な位置に置かれた金魚鉢とそこから伸びた非現実的な金魚の影。全て夢故にと言ってしまえばそれまでだが、推測すると、金魚は凛、影の金魚は遥ではないだろうか。自由に水と戯れ、影の中では際限ない動きをするが、実物は金魚鉢の中でしか動けない。そんな金魚によって凛が遥かに対して自由な存在であり、同時に表裏一体で縛られている、ということを映しているようだ。

あいつに勝たねえと、俺は前に、進めねえんだ。

というセリフからもそのことが感じられる。

また、これに関連して、遥に対する凛と、凛に対する似鳥とで、構図が似ているところも興味深い。両方とも能力はあるのに、それを活かそうとしないところにやきもきしている、ないし苛立っているところが共通している。今回、凛は遥に勝った。そのことで凛から遥への糸は切れたように感じられるが、そう簡単なものでもなかろう。遥がショックを受けていたようなので、これを受けて遥はどうなるか。

描写に関しては、この作品に限らず京都アニメーション制作の作品に多く見られるのが、不連続的に映像をつなげる手法、いわゆるジャンプカットだ。今回では神社のシーンで、それが使われている。基本的に「よく動く」作品だけにアクセントとして機能し、また本来見せたい箇所のための時間短縮機としても機能している。タイミングが特徴的だ。

そして今回も後半、大会に入るまで、いや正確には遥が泳ぎ始めるまではコメディタッチであった。朝、駅に集合した渚が、緊張しすぎで寝不足の怜に、心臓にそのうち毛が生えるとさらっと言ってのけたり、出場選手を書き留めた江のノートが筋肉にやたらフォーカスしていたり。見過ごせば、「ああ」で終わってしまいそうなシーンだが、良く考えれば、その言い振りに「心臓に毛は生えんわ」とか、「ここでも筋肉かよ!」とかツッコみたくなる。特に江の

これだけの筋肉が一堂に会して……すごい、すごすぎる。

というセリフは、江にとっては人間でなく筋肉の扱いらしいということが分かって面白い。

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