アニメと音楽のメモ帳

アニメと音楽についてまとまりない文章を。

プリパラ 87話

「プリパラ」の第87話から。

知らなくなる回。

粗筋

らぁらが四季のプリンセスになった直後、プリパラ城は崩れ落ち、目覚めたらぁらはセレパラでなくなった世界に喜びを覚える。姿の見えないみれぃたちを探しに、らぁらがプリパラの中を彷徨っていると自分のファン1号たる栄子に遭遇。声をかけるがらぁらのことを知らない様子でらぁらから離れて行ってしまう。栄子の背中を見つめながららぁらは気付く。この場にいる人全員が「友達」という感覚を失くしていることに。これがシステムに何か大きな欠陥が生じたことによるものだと気付いたらぁらはみれぃを見付け、話しかけるがやはり他人のような扱いを受ける。悲しくなったらぁらは食い下がり、訝しがるみれぃに泣きつく。そこにそふぃが川を流れてくる。みれぃは、らぁらと共にそふぃを引き上げると、かつての SoLaMi SMILE で培った感覚を思い出し、同時にらぁらのことも思い出す。みれぃが自分のことを思い出してくれたことを喜ぶらぁらはみれぃと共にライブを行う。するとそのパフォーマンスを見てそふぃや Dressing Pafé も記憶を取り戻し、それをきっかけにプリパラのシステムが再起動。元のプリパラが復活する。すると今度はひびきの元に謎の穴が出現。ひびきを助けようとしたふわりとあじみを巻き込んだ穴は縮小してしまう。めが兄ぃの話ではセレパラの要素としてひびきがプリパラから排除された結果だと言う。らぁらはひびきたちを助けることを決意するのだった。

所感

あれほど仲の良い諸キャラクタたちが他人のような振る舞いをしている光景にゾッとした。特にドロシーとレオナ、あろまとみかんの2組は、いつも行動を共にしているほどのペアであるために違和感が凄まじかった。これも友人というものを信じなかったひびきが作ったセレパラの副作用だろうか。ひびきの心に似た空間は、ひびきの願いのようにらぁらによって破壊された。そのひびきはふわりの想いにようやく気付いたものの、タイミング一歩遅くあじみもろとも異空間の中に閉じ込められてしまった。元のプリパラを嫌ってやまなかったひびきが、今度はプリパラに拒否反応を示された格好になり、心が痛む。ひびきよ、救われてくれ。

プリパラに似た世界を元に戻したライブが、これまた凄いインパクトを放ってきた。SoLaMi Dressing で歌う「Love friend style」をらぁらとみれぃの2人だけで歌い始めるのだ。元々6人用の曲だけに、歌もダンスも穴だらけ。おまけにカメラワークまで6人版のものを使っており、メンバーの足りない感じを表現するに余りあった。それだけにそふぃがステージに戻って来たときは感動してしまった。ショッキングな映像を使って友人という存在の大切さを訴える「プリパラ」。まったく凄い作品である。