アニメと音楽のメモ帳

アニメと音楽についてまとまりない文章を。

プリパラ 84話

「プリパラ」の第84話から。

ひびきの願望成就に待ったをかける回。

粗筋

ひびきの前に現れた怪盗の正体はふわり。ひびきの悲しみを盗みに来た、と自分のトモチケをひびきに渡すが、ひびきはこれを打ち捨て、その場を去ってしまう。

一方、地下パラのらぁらたちの元にはひびきの執事、安藤が来訪。ひびきがボーカルドールになろうとしていることをらぁらたちに相談する。それを聞いたらぁらたちは仰天し、ひびきの元へ駆けつけ、説得を試みるが相手にされない。その中、みれぃが、自分たちの誰かがトップアイドルになれたらスプリングアイドルグランプリに出場できるよう、ひびきに掛け合う。ひびきはこれを受諾。それを皮切りに、みれぃはレッスンに、ライブに励み、なんとトップアイドルの座を獲得し、セレパラ歌劇団への挑戦権を獲得する。そんなみれぃたちにひびきからスプリングアイドルグランプリの詳細が知らされる。それは、「始まりのチャームベル」を鳴らせたアイドルがそのまま「四季のプリンセス」になり、そのアイドルのみが望みを叶えられる、というもの。それを聞いた一同は闘志を燃やすのだった。

所感

ひとまずひびきの願いがストレートに叶えられることはなくなった。そのためにはらぁらたちがセレパラ歌劇団に勝たねばならないが、ファルル以外はひびきの願いに否定的。そふぃやシオンも黙ってセレパラ歌劇団としてパフォーマンスはするまい。誰がどんな動きをするか、何とも気になるところである。

同じくひびきのボーカルドール化を食い止めるために、ふわりは単独ひびきにアタックしている。

あなたの悲しみを、盗みに来ました。

と言うからには、ボーカルドールになることを止めるだけでなく、その原因であるひびきの心の傷を癒そうとしている意志が読み取れる。一方のひびきはと言えば、ふわりの言葉を意に介することなく、足早に去って行ってしまった。幼少期からのトラウマに触れるのは容易ではない様子。実際、ひびきがふわりのトモチケを投げ捨てたときは声を荒らげていたから、やはり触れられたくない話題なのだろう。しかし、ふわりは出番をこう締めくくる。

私はもう傷つかない。きっと、みんなで幸せになれるわ。

そこからは不安は感じられない。何か策があるのだろうか。ふわりからも目が離せない。

その中にあって、今回披露されたみれぃのソロ曲「ぷりっとぱ~ふぇくと」のインパクトが強烈だった。歌詞のそこかしこに「ぷり」が入っており、もはやそれ以外の歌詞の存在感はどこへやら。一種の電波ソングのようにも感じられるこの曲を聴いたひびきが最終的に気絶してしまったのも納得できる。あじみの「パニックラビリンス」と続けて聴いたらひびきの生命に関わりそうだ。面白い曲である。