アニメと音楽のメモ帳

アニメと音楽についてまとまりない文章を。

げんしけん二代目 10話

げんしけん二代目」の第10話から。

波戸の昔が分かる回。

粗筋

波戸にそっくりの女性は、波戸が高校生時代に憧れていた先輩の神永、訪れた2人組は美術部で同級だった今野と藤だった。高校生時代、神永は美術部に自作の BL イラストを持参しては後輩たちに見せていた。まだ BL が好きであることをカミングアウトしていなかった波戸は見たい気持ちをぐっと抑えていた。ある日の放課後、美術室に放置された神永のイラストを発見した波戸。見つかってはまずい、と手洗いにこもってイラストを鑑賞する。堪能した後美術室へ戻ると、イラストを探す今野の姿があった。波戸は、自分がイラストを持っていることを知られると、その流れで BL 好きであることを告白してしまう。しかし、手洗いにいたことが災いし、「男好き」というレッテルが貼られ、美術部にはいづらくなった。そのような高校時代だったのだと言う。自分のせいで女装までするようになってしまった、と自責する今野とそれを慰める藤。そして、自分が波戸に間違われたことを不思議に思う神永に、女装しているときの波戸の一恰好がよく似ているのだと荻上は説明する。女装していることの理由として BL で盛り上がる神永・波戸・荻上。腐女子仲間として仲良くなれそうな雰囲気になる。神永は今野の恋愛事情に踏み込み、話を収拾。そして波戸兄と結婚することを切り出す。帰る段になって、波戸が BL から影響されていないかを尋ねる神永に対して、自分には理解ある仲間がたくさんいる、と波戸は告げる。それを陰から見ていた斑目。そんな斑目の前に春日部が現れる。

所感

波戸の今に至るまでの理由が語られた。流れこそきついものだが、今の波戸にはそれに関する悲壮感はない。それどころか、彼自身も語っていたように、趣味を解した上で接してくれる友人先輩がいる。幸せだろうことは想像に難くない。

そんな波戸に負い目を感じているキャラクタとして出てきた今野。自分のせいで、と悩むところや、実は波戸を好いているところ、更にそれに伴って表情がころころ変わるところなど見ていて飽きない。前回出てきたときは波戸の敵かと思ったが、それどころか、実は完全に波戸の側だった。総合的に見て良いキャラクタである。